Tocco is God.

2014年10月27日 TCG全般
Tocco is God.
Mox Pearlを手にして会心の笑み.
Planeswalker (2)
2 Jace, the Mind Sculptor
Creature (3)
3 Griselbrand
Sorcery (11)
1 Maelstrom Pulse 3 Show and Tell 4 Preordain 1 Time Walk 1 Ponder
1 Demonic Tutor
Instant (18)
2 Flusterstorm 4 Mental Misstep 2 Misdirection 3 Mana Drain
4 Force of Will 1 Ancestral Recall 1 Brainstorm 1 Vampiric Tutor
Artifact (7)
1 Mox Ruby 1 Mox Emerald 1 Mox Sapphire 1 Mox Pearl 1 Mox Jet
1 Black Lotus 1 Sol Ring
Enchantment (4)
4 Oath of Druids
Land (15)
4 Forbidden Orchard 2 Island 2 Tropical Island 2 Underground Sea
1 Polluted Delta 4 Misty Rainforest
60 Cards
Sideboard (15)
3 Abrupt Decay 3 Nature’s Claim 3 Nihil Spellbomb
4 Leyline of the Void 2 Pithing Needle
さてTOP8

予想:
Vault
Vault
オース
オース
墓荒らし
墓荒らし
UR Delver
MUD

現実:
オース
オース
Delver
Delver
Delver
Delver
MUD
MUD

4/8.オースの台頭を予想したのは,墓掘りの檻/Grafdigger’s Cageが減少すると踏んだからだが,TOP8のデッキリストを見る限り特段そうでもないような感じだった.あと,宝船の巡航がレガシーだけでなくヴィンテージでも壊れていたとはちょっと気づけなかったな...
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/eternalweekend14/vintagetop8decklists

優勝 グリセルオース
準優勝 UR Delver
TOP4 Temur Delver
TOP4 グリセルオース
TOP8 Martello Shop
TOP8 Temur Delver
TOP8 MUD
TOP8 Temur Delver

注目すべき卡:
ダク・フェイデン/Dack Fayden 3デッキ5枚
宝船の巡航/Treasure Cruise 4デッキ14枚
時を越えた探索/Dig through Time 1デッキ2枚

この3つがヴィンテージレベルだということが証明されてすがすがしい気分だ.これを基に反省会を書こうかな
UR DelverのDario,グリセルオースのTocco.ついに最終決戦だ.

G1:Tocco先攻,ジェイス,オースとプレイするもいずれもFoWされる.Darioは手札がもう無いが,トップは定業/Preordainで出していたデルバーが変身した.さて削りきれるか.しばらく殴り続けていくが,ライフ8の時点でToccoがオースをついに通す.だがこの時点でライフはもう5にまで減っており,能力を起動はできない.が,返しのターンにアクシデントはなく,絆魂でライフゲイン.Toccoには冷や汗の出るゲームだったろうが,一本先取.

G2:Toccoの神の如きドローが炸裂する.まず先攻1ターン目のDarioが放ったAncestral Recallに対しての誤った指図/Misdirection,ただしこれはアンリコ自身へのMステで止められる.後攻1ターン目,Lotus,果樹園,オース,Walk,握手.

優勝おめでとう,Mark Tocco!!
RyanはRUG Delver,Markはグリセルオース.RUGのメインにはエンチャントを割る能力がないと思うので,Markがその1本目を取れるかどうかが明暗を分かつだろう.

G1:デルバーを展開したRyanに対して,Markは序盤からオースを仕掛け,これを通す.Ryan,オース誘発を妨げられないものの,デルバーとトークンの攻撃でライフを14まで落とし,最低限の目標は達成した.翌ターン,オースからグリセルブランド登場.能力起動はなしでターンを返したところをみると,冒険に出ずに3回殴って勝つつもりのようだ.殴られてライフを安全圏にまで引き戻されてしまい,勝ち目がなくなったRyan投了.

G2:さてサイド後が本番だ.檻とエンチャント破壊をどう対処するかである.Ryan,1ターン目のギタクシア派の調査によってMarkの手札にボムがないことを確認してターンを終え,MarkはSapphire,Ruby,Lotus,土地と一挙にマナを並べる.なかなかクリーチャーを展開しない,キャントリップでの小競り合いに2ターンほどが過ぎるが,Ryanが若き紅蓮術士をプレイ,次のターンでLotusを割って宝船の巡航をプレイした.MarkのハードキャストFoWにピッチFoWを合わせてこれを解決.若き紅蓮術士の2体目を追加.Mark,マナフラッドがひどく,このフルタップという好機にもアクションなくターンを返すしかない.が...次のターンでは意を決してグリセルブランドをハードキャスト.このトークン数でも絆魂でなんとかなるかと思われたが,本体火力であえなくGG

G3:Ryan痛恨のトリマリ.さらに,ギタクシア派の調査3回を経由しても土地を引けず.全く運に見放されてしまった様子だ.その間Markはオースを出すのだが,果樹園のほうをなかなか引けず,妙に人をやきもきさせる展開.しかし檻なしではクリーチャーを出せないので,それさえ潰せば心配はない.Markもそれがわかっていると見え,宝船の巡航などは簡単に通している.それが重なり,次第に卡枚数では追い付いてくるRyan.そんなこんなで長い長い時が過ぎ,フェッチランドなどからお互いのライフは12~13まで下がってしまう.これをみたRyan,グリセルを押しつぶすほどの莫大なトークンを出して火力とあわせて削り切るというプランに出るー若き紅蓮術士2体.ただし1体はすぐ衰微を食らう.それでもトークン3と三角エイ,合計打点は7.次のターンでグリセルブランドが着地し,Markはいくつかのドロースペルを打ってパス.Ryanも何もせず,グリセルの攻撃に対して三角エイでブロック→紅蓮破で自ら除去し,ライフゲインを許さない.この紅蓮破をめぐるカウンター合戦に競り負けたToccoは次いで,トークン4体を大渦の脈動で壊しにかかるが,何しろあれだけ引きまくっているので手札が尽きない.これまた解決することができず,相手ターンにトークン1体を衰微するというところまで追い詰められる(ライフ10で,4点受けると稲妻2枚もらって死ぬから)さらに若き紅蓮術士を出してRyanエンド.Toccoはグリセルブランドで攻撃し,今度こそライフゲイン.さて最終ターン,Ryanはトークンと紅蓮術士で攻撃し...意味をなさない手札4枚を公開して負けを認めた.だがトリプルマリガンのノーランドからここまで追い詰めた粘り強さとブラフテクニックは今後語り継がれることだろう.
準決勝は,
Dario Moreno(UR Delver) VS Harry Corvese(グリセルオース)
Ryan Eberhart(RUG Delver) VS Mark Tocco(オース)
Dario MorenoはUR Delver,Roland Changは世界選手権05の王者であり,Martello Shopで再制覇を狙っている.テンポよくプレイして3~4ターン目の巡航で差をつけることを戦略に持つUR Delverにとってはやりにくい相手ではないだろうか.

G1:Roland,得意技の1ターン目三なる宝球をここでも決め,2ターン目にデッキの主軸であるカルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemasterを召喚.Darioがフェッチランドによって耐えようとすると,土地が並ぶ3ターン目を前にからみつく鉄線という無慈悲なプレイ.フェッチランドを起動せずにそのままタップしたため,エンド前に出てきた隔離するタイタン/Sundering Titanによる土地破壊こそ避けられたが,横になったフェッチランドを不毛の大地で割られ,結局は同じことに.7/10のタイタンの攻撃で,Rolandは呪文を1つも唱えさせることなく相手を降した.

G2:Dario,沸騰する小湖プレイ.Rolandは古えの墳墓からアメジストのとげを仕掛け,その上からさらにからみつく鉄線/Tangle Wireをセット,Darioのターンを奪う.それでもDarioは順当に土地を伸ばし,高打点の磁石のゴーレムのみ鋳塊かじり/Ingot Chewerで除去してじっと耐える.その甲斐あって,若き紅蓮術士を唱えるところまでこぎつける.この時点で,ミシュラの工廠によりライフは11となっていたが,Rolandのほうも度重なる墳墓によって10点と,こっちの方が低いくらい.遂に鉄線が切れ,Gush→Wallkと着実にトークンを増産,さらにはWalkの追加ターンで鋳塊かじりをハードキャストしてのける.鋳塊かじりは工廠と相討つが,,こうなると強いのが飛行を備えるデルバーで,紅蓮術士の軍団が地上をせき止めている間に空から4回殴ってゲームを終わらせた.

G3:墳墓からのチャリスX=1.Darioはゲームを終わらせかねないこれをFoWし,返しのターンでは露天鉱床.抵抗の宝球に2枚目のFoWを切り,Volcanic Islandから思案するが,これは不毛の大地で割られる.が,ここで土地が尽きて盤面が空という事態に陥ってしまう(思案で何を見たんだろうか)その間無防備で殴られるが,幸いSphereは出てこず3ターン目に念願の土地.そこからアンリコを唱えて土地を引き込み,敵のクロックを除去して一安心.若き紅蓮術士までたどり着くが,Rolandはワームとぐろエンジンを召喚.だがDario,最強の切り札ダク・フェイデン/Dack Faydenでこれを盗み,実況は歓声に沸く.Rolandは2枚目のワームとぐろエンジンを出すが,1ターンおいてそれさえも盗まれる.Rolandは敗北を認め,Darioとの激戦を称える握手を交わすのだった.

思ったんだけどMUDが相手でも巡航全部は抜かないほうがいいね...中盤あたりに,ここらで息継ぎしたい!っていうタイミングが必ずあるはずだから少しは残したほうがいい
Roland Chang, Nam Tran, Christian Griffin, Harry Corvese, Ryan Glackin, Ryan Eberhart, Mark Tocco, Dario Moreno

http://magic.wizards.com/en/events/coverage/eternalweekend14/vintager9standings

Roland Chang-Martello Stax
Nam Tran-MUD
Christian Griffin-RUG Delver
Harry Corvese-グリセルオース
Ryan Glackin-UR Delver
Ryan Eberhart-RUG Delver
Mark Tocco-グリセルオース
Dario Moreno-UR Delver
Akashはドレッジ,先程も出演したHarryはオース.

G1:茶番と思いきや,1ターン目にSnTからのグリセル降臨!ターンを渡さずに14枚ドローするが,先走りすぎたか?それ以上の動きはなく大量ディスカード.Akashのターンは,墓地にあったゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(SnTで出した.0/0なので即死)を発掘してからBazaarをセットして終了.これは起動したほうがよかった気がするが,Harryはグリセルで殴り,得たライフをすぐさま等量のドローに変換.都合21枚も引けば何かしらあるもので,Time Walk,通電式キー,そして吸血の教示者→Time Vault.ドレッジを相手に,偉大なる1勝を得る.

G2:ゲーム開始と同時に虚空の力線/Leyline of the Voidを張るHarry.Akashはバザーセットからの暴露.果樹園とオースが揃った手札からオースを捨てる.残りはマナとMステだけである.バザーによる高速ドローから自然の要求が導かれ,Mステにも初手から引いていたMステを返すAkash,だが怪我の功名というのかだぶついたマナから時を越えた探索を唱え,2枚目の力線を見つける.これまた要求で破壊されてしまうが,Harryも2枚目の探索と応酬は続く.そして,この探索がHarryに与えたのはBlack Lotusとグリセルブランドだった...たちどころに7枚引いてトーモッドの墓所をプレイ.これだけでは飽きたらずさらに7枚,Vault-Keyを成立させた.

Harry,たぶん決勝ラウンド進出.

あとChristian Griffin(UR Delver)はBRAD GRANBERRY(ドレッジ)に勝ったようなので彼も参加.

Ryan Glackin(UR Delver)-Nam Tran(分からないがTerra Novaの可能性大)はIDなのでこの両名も加わる.

Repeat!

2014年10月27日 TCG全般
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/eternalweekend14/repeat

王朝再興を目論む野心家達の特集

現在のところRoland Changが7-0.同じく全勝はRyan Glackin(先程のUR Delverの人)だけなのでこの2人はもう決まりだろう.
スイスラウンドも終わりに近づいた.6-1の両者にとって,そこから先を望むならばこの試合を取ることは必須だ.

Bob Huangは巡航のUR Delver.Harry Corveseはグリセルオース(コントロール型)である.

G1:Harryのオースが解決し,グリセルブランド降臨.しかしBobも殴られながらデルバーを反転させ,若き紅蓮術士を2体も出したことによってパワー合計は12点にものぼり,Time Walkさえ来れば逆転も夢ではない,とりあえず飛行を持つデルバーを壁にそれ以外で攻撃して9点.ところがHarryが唱えたのはデルバーを問答無用で排除し,最後の一撃を加える突然の衰微/Abrupt Decay.

G2:Bobの墓掘りの檻からスタートするが,またしても突然の衰微がゲームを変えてしまう.檻を破ったグリセルブランドが降臨,若き紅蓮術士2体の大量のトークンで反撃のチャンスをうかがうBobとG1を踏襲したような局面となったが,試合の終了は前回より早かった.一発入れてライフを回復したHarryが,吸血の教示者からのグリセル起動でヨーグモスの意志を唱えたのだ.もちろん墓地はオースによって数十枚の厚みとなっている.

Harry Corvese勝利!
Eternal Weekend 2014 優勝商品
Eternal Weekend 2014 優勝商品
上:レガシー王者Kevin Jones選手に贈呈されたガイアの揺籃の地.

下:Mox Pearl.こう角度をつけて見ると迫力を感じる.
Joel Rimは御存知昨年ヴィンテージ王者.今年もReel Fishで参戦,その真っ直ぐな強さで5-0.一方のRyanはレガシー同様,宝船の巡航で劇的に強化されたUR Delverを駆る.

G1:若き紅蓮術士を通したRyanがトークンを増殖させる.Joel側は銀エラと呪い捕らえの2体で,打点の差は比ぶべくもない.が,アトランティスの王/Lord of Atlantisが2枚の洞窟を経由して2体登場し,盤面は一変する.これこそが島渡りの強さで,雲霞の如く沸き上がってきたトークンも役に立たない.Ryanは噴出・アンリコでさらなるトークンを呼び,通れば勝ちのTime Walkを引き当てるが,呪い捕らえの起動型能力を処理できず敗北.

G2:Ryan1ターン目にデルバー.JoelはLotusから王と真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Tridentをプレイ,前者はFoWされ,後者は通る.2ターン目にデルバーは無事変身,さらに稲妻で達人を排除しようとするがこれはFoW.Joelは呪い捕らえを出し,飛行と島渡りという互いにブロックできないクロックの競争という構図が浮かぶ.このタイミングでRyanが唱えられる対象なしでも瞬唱をプレイする好判断を見せるがJoelもさるもの,ノータイムの四肢切断/Dismember(デルバーを倒せばいいのにと思ったが,攻撃レスポンスのGushで島渡りを無効化しロードと相討ちされることを警戒したのだろう).だがやはり4点ロスは響き,これで9点まで落ちたライフをデルバーが殴って6点,さらに次のターンでTime Walkでちょうど0という割り算の結果になった.

G3:部族の守護神たる魂の洞窟から呪い捕らえ.Ryanはフェッチランド,Mox Sapphireと出して思案をプレイ.Joelが銀エラで打点を伸ばせばRyanは若き紅蓮術士で応じ,Joelは島渡りが必要になるところだが,きっちりとトライデントをプレイ,クリーチャー2体で殴る.島渡りVS噴出が重要であることを理解しているJoelはVolcanic Islandが出てもすぐは不毛で割りにいかず,フェッチランド(1ターン目に出たもの)起動に対応で割りに行った.この後も,島が2枚置いてあればロードでは殴らないといった,噴出をケアした正確なプレイが印象的だった.Ryanは2枚目の若き紅蓮術士をプレイし,魂の洞窟から出てきたネメシスにさえFoWを打つなどがむしゃらにトークン生成と墓地肥やしに励む.その甲斐あってアクセスした巡航からTime Walkを引き当て,紅蓮術士2体と10体のトークンを従えて総突撃を行う.立っていたネメシスがもちろん紅蓮術士2体をブロックするものの,連続の2ターンで与えられたダメージは18点に達した...と,ここで編集に問題があったらしく,FoWか何かで1~2点ほど受けていたのを反映し忘れていたようで,Ryanの大逆転となった.←ちょっとこれ見ててよく分からなかった...間違ってたら申し訳ない
両者のデッキはすでに紹介された通り,AriがSteel(本人談:Angel) City Vault,RolandがMartello Shopとなる.

G1:先攻Roland.三なる宝球でGG.このeasy winこそMUDの真骨頂であり,1割強ぐらいはこれで片が付いてしまう

G2:開幕はAriのUGSセット→思案.だがMUDに対して有効なMoxは引き込めず,1ターン目に置かれたアメジストのとげ/Thorn of Amethyst+チャリスX=1で相当動きが鈍ってしまう.だがRolandの攻めも些かぬるいもので,土地を伸ばしながらOpal,Vaultと出していってトレイリアのアカデミー→ダクに成功する.ダクはミシュラの工廠2体の攻撃で倒されてしまうが,工廠1体と変形者8?たぶん工廠コピー)を相討ちさせただけでも悪くない仕事だ.しかし,伸ばしてきた土地というのが実はマナの合流点であり,ダメージの蓄積が深刻なレベルになってきた.さらに世界のるつぼ/Crucible of Worldsが通り,頼みの綱だったトレイリアのアカデミーが破壊されてしまう.これでAriは敗北を認め,Rolandは10年来の戴冠へと一歩を踏み出した.
アメリカの可汗Ari Laxがヴィンテージで3-0中である.彼はAngel(修復の天使?) City Vaultを使う.対戦相手Garret Wileyはグリクシスで同じく3-0である.

G1:後手Ari,Crypt,通電式キー/Voltaic Key,トレイリア,Time Vaultで見事1ターンキル.ただまあGarretはデッキ観察とわずかにあるCrypt死のために待ってもよかったかも...

G2:サイドボーディング中にAngel City VaultでググったらAriの使用デッキが出てきた.http://urx.nu/doM2 って何がAngelやねん!まあそれはともかく,今回はドローを打ち合う穏やかなスタートとなり,お互いのBlack Lotusが睨み合う盤面に.と,ここでGarretが賭けに出た.エンド前に神秘の教示者/Mystical TutorからFoWをサーチ,求道者テゼレットをプレイする.チューターの甲斐あってFoWを1発ずつ打ち合いテゼレットが着地,Time Vaultを錬成する.返すAriのターン,事態への対応はなく,投了.

G3:Ariが1マリするが,Petal,Pearl,アカデミーときてTransmute ArtifactからSol Ringと急戦.アドバンテージの損失は大きいがこれで5マナを自由に使える.一方のGarretはAlexという長期戦用の土地.2ターン目のAriがプレイしたTinkerはFoW(ピッチ:時を越えた探索)されるが,大量の墓地と余ったマナから時を越えた探索でリカバリー,独楽を得る.思いもかけず,両者の時を越えた探索が晒される結果となった.とはいうもののGarretはさらにアンリコを引き込んでおり,LoAドローを再びアクティブにする.このアドバンテージ差はもはや絶望的かと思われた矢先,AriがさらにMoxをばらまいた挙句の時のらせん/Time Spiralをプレイ,ウルザの時間遡行実験がアカデミーの暴走を引き起こしたという背景ストーリーをヴィンテージで再現してみせた.さらにアンリコ・Walk・願望→墨溜まりのリバイアサンと全体的にしっちゃかめっちゃかの様相を呈し,追加ターンの時を越えた探索からVault-Keyコンボを引き込んでGG.

レガシーでは宝船の巡航が下馬評以上の結果を出したが,どうやら時を越えた探索も負けていないらしい.これは実に見ていて楽しいマッチだった.両者の健闘を祈る.
Brianは,Steel City Vaultと呼ばれるストームを取り入れたコンボ型のVaultで知られるヴィンテージの強豪だ.対するNicholas DetwilerはMartello Shop.

G1:このマッチアップにおける尊い先攻権はNicholasが得た.Workshopからの抵抗の宝球で開幕.Demarsも負けじと教議会の座席/Seat of the Synod,Ruby,Opal,Petal4と伸ばす.さらに破棄者,不毛、2枚目の宝球とマナ拘束が追加されるが,アンリコからLotus,そしてDackに繋げるパワープレイで譲らない.破棄者を奪うが,その破棄者をコピーしたファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorphに刺されてしまう.だが,相手にとってこの破棄者(Mox指定)を倒すと拘束が緩んでしまうということでもあり,悪くない展開.実際,磁石のゴーレムで破棄者を倒したのが祟って吸血の教示者→ハーキル→ヨーグモスの意志と繋がってしまい,膨大なストームからの燃え立つ願い/Burning Wishを見てNicholas投了.

G2:Nicholas先攻.1ターン目に宝球で締めて2ターン目に不毛という黄金パターン.さらに出したJetが破棄者で潰されたのを見てBrian投了.濃厚なG1とは打って変わってスピーディーな結末となった.

G3:Nicholas1マリ.Demarsのマナの合流点/Mana Confluence,Opal,Cryptに対して,NicholasはLotus,Crypt,アメジスト2枚,不毛と7枚中5枚を費やしてマナ加速をゼロに引き戻す.だが次のDemarsは教議会の座席をセット,アクティブとなったOpalから痛恨の呪文,古えの遺恨/Ancient Grudgeを放つ.続けてハードキャストの鋳塊かじり/Ingot Chewer,遺恨FBとして,Nicholasの新たに展開した磁石のゴーレムも含めマナ拘束全てを取り除く.さて自由を得たBrianが燃え立つ願いから取得したのは...Wheel of Fortune.これをプレイするが,彼の見込みに反してターン中に殺しきれず,戦力が尽きていた相手に塩を送る結果となってしまう.その後トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyを破壊されたのが決定打となり,Brianは勝てたはずの試合とマッチを失った.
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/eternalweekend14

参加者321名,スイスラウンド9回.現在ラウンド2.

前年覇者Joel Rimは今回も愛用のReel Fishで出場,はやばやと2勝をものにする.

2005年優勝のRoland ChangはMartello Staxを選択.Paul Callisの1ターン目ダクには負けたが,G3では開幕三なる宝球/Trinisphereで報いた.

あとBob Maherはレガシー中司会やってたがヴィンテージにはBurning Oathで参戦してるらしい
Kevin Jones(UR Delver) VS John Grudenza(Jeskai Delver)

巡航VS巡航というこの大会に相応しい決勝戦.レガシー世界王者の栄誉に輝くのは,ギタクシア派の調査4枚を投入してUR Delverの理想に徹するKevinか,石鍛冶パック+ネメシスでダメージレースに圧倒的なEricか.

G1:Kevin,先攻2ターン目にJohnに目くらましを使わせ,テンポ面で優位となる.Johnが1ターン目に出したデルバーがそのまま裏返り,クロックはKevin[速槍・紅蓮術士]VSJohn[昆虫の逸脱者].Johnが石鍛冶をプレイ,ダメージレースの覇者である殴打頭蓋をサーチするが,返しで思案からの二股の稲妻で除去される.Kevinのターン終了時にライフはKevin10対John11.クロックはKevin6+対John3.Johnのターンでは十手を出し,逸脱者をブロックに立たせておくことを選択した.だが,序盤からのギタクシアと多めのフェッチランドで墓地が超えていたKevinはブレスト→巡航,さらに稲妻をプレイする.JohnのDazeに対し,1マナ支払うことも可能だったKevinだが,さらなる速槍強化の呼び水としてあえてFoW.この時点で速槍の果敢は恐ろしいサイズにまで成長しており,Johnの残りライフを一息に削りとった.Kevin,王手.

G2:このマッチアップの場合,お互いサイドボードから赤霊破/Red Elemental Blastと紅蓮破/Pyroblastをごっそり積み込むことになる.Kevinの場合そこまで見越して水流破/Hydroblast,さらに,基本土地0のEricにとって痛恨の発展の対価がサイドに含まれており,有利ではないかと思われる.さて序盤は概ねKevinが受けに回る形で推移し,デルバーに対してFoWを切ったことで消耗するかと思いきや,後手の利に加えて相手の巡航をサイドからの狼狽の嵐/Flusterstormで断つ一方で自分の巡航は解決に持ち込み,アドバンテージの差は拡大してゆく.その結果,互いが互いのクロックを除去しあう盤面は次第にKevin優勢の色を濃くしてゆき,若き紅蓮術士が残していったエレメンタルトークン,渋面の溶岩使い,そしてデルバーと合計3体が並ぶ.John,ライフ5の時点で殴打頭蓋.だが,このダメージレース長者も今の盤面にはちと分が悪く,デルバーの変身と渋面の溶岩使いできっちりと削り切られてしまう.さらに,Kevinの手札にはダメ押しの稲妻さえ握られていた.

こうして,2014年優勝者Kevin Jonesは最初から最後まで宝船の巡航とUR Delver尽くしのEternal Weekendを宝船の巡航とUR Delverで制覇した.おめでとう!!
Kevin Jones(UR Delver) VS Nate Sturm(Punishing Maverick)

G1:罰する火エンジンもさることながら,軽いクロックを出してそれをデッキ全体で援護という青赤と,クリーチャーの1体1体がでかい白緑では基本戦略からして有利不利が明らか.聖遺の騎士+クァーサルという重厚な布陣を打ち破れず,Kevin投了.

G2:特に罰する火に対して有効そうなサイドボードを持たないKevin.一方でNateのサイドボードからは窒息/Chokeというボムが入っており,難しい展開だろう.と,ここでKevinはサイドからの渋面の溶岩使い/Grim Lavamancerを見せた.死儀礼と違って自分の墓地限定・2枚単位と,巡航との兼ね合いが難しい卡だ.さすがに毎回起動とはいかないのか,速槍と並んでアタックに出る.ここで若き紅蓮術士が展開され,教主・極楽鳥を一挙に除去する二股の稲妻を含め,3つもの呪文が唱えられる.これでクリーチャー数は6体.NateのプレイしたMaze of Ithを考慮に入れても歯止めの効かないクロックだ.さらに巡航まで唱えられ,手札・盤面双方で爆発的なアドバンテージを得たKevinが1本を取り返す.

G3:Nateの教主からゲームスタート.Kevinは次々とクロックを繰り出すが,速槍は罰する火,若き紅蓮術士はソープロ,渋面の溶岩使いは流刑と対処される.それでも4ターン目にきっちり巡航し,2枚目の速槍とエレメンタルトークンで2点クロックを作ってコツコツとダメージを稼いでいくKevin.ここでNate,石鍛冶を通して殴打頭蓋サーチの勝負に出るが,ハードキャストの紅蓮操作/Pyrokinesisで教主2体ごと焼き払われる.これが決め手となり,聖遺の騎士といったボムを次々カウンターして見る間に残りライフは5.さらにデルバーが追加され,次の反転で丁度削り切る情勢となった.なんとか5マナに達したNate,殴打頭蓋で守ろうとするがこれも対処され,Kevinへ右手を差し出した.この試合を振り返るに,序盤の除去されたクリーチャーたちがそれぞれダメージ数点+探査カウント1枚,トークン,基本土地と少しずつの置き土産を残しており,Kevinがそれらを無為にしなかったのが勝因といえる.特に紅蓮操作やFoWのハードキャストを可能にしたPtEのつけは大きかった.
Zach(Helmrator)敗北,Eric Markowicz(Jeskai Delver)準決勝戦へ

Nate Sturm(Punishing Maverick),罰する火戦略でRalph Betesh(Temur Delver)を打破.

John Grudenza(Jeskai Delver) VS Eric Markowicz(Jeskai Delver)の同型対決はJohnが勝利する.

準決勝で競われたもう1つの同型対決Tony Chiarlanza(UR Delver) VS Kevin Jones(UR Delver).Kevin,これをスイスラウンド全勝の勢いのまま制す.

準決勝は次の対戦になった.
Kevin Jones(UR Delver) VS Nate Sturm(Punishing Maverick)
Eric Markowicz(Jeskai Delver) VS John Grudenza(Jeskai Delver)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/eternalweekend14/legacy-championship-top-8-decklists-2014-10-25

宝船の巡航しめて18枚.REB/PBのメイン採用を決めたプレイヤーが2人というのがその勢力の凄まじさを物語っている.

その中で,2通りのアーティファクトコンボとロックを詰め込み,都合6枚テゼレットとTransmute Artifactでそれらを接合するHelmrator,罰する火コンボで跳梁跋扈するデルバーを叩き落とし,緑白の秀逸なクリーチャーで締めつつ地上から殴り殺すPunishing Maverickの2デッキが気炎を吐いた.

訂正:先ほどSultai Delver1人とする記事を書いたが,ERIC DE LUCAのデッキを見るとこれにDelverは含まれていなかった.そこでTeam Americaと訂正させていただきたい.
→結局含まれてたよ!Sultai Delverに戻します

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