Lashknife / 鎖ナイフ (1)(白)
エンチャント — オーラ(Aura)

あなたが平地(Plains)をコントロールしている場合、あなたは、鎖ナイフのマナ・コストを支払うのではなく、あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体をタップすることを選んでもよい。
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは先制攻撃を持つ。
Lanceがピッチコストを得た。もとのLance自体、どこか寂寥感を帯びたイラストを除いて箸にも棒にもかからない代物だったのが、ピッチスペルになって少しはマシになったかと思いきや、とんだ歪な出来栄えとなってしまった。そこで、鎖ナイフをメッタ斬りにしてダメダメな点を一つ残らず洗い出してやる。

・そもそも論として、元々1マナのものをピッチスペルにしても旨味がない。引き換えに1マナ重くなってしまったデメリットのほうが痛い。
・ソーサリータイミングなので奇襲性があるわけでもなく、ピッチスペルの醍醐味はいよいよ皆無に近づく。
・攻めに使うためには、クロック1体をタップしてしまう点が痛い。
・守りに使うためには、ブロッカー1体をタップしてしまう点が痛い。

<改善>

これも18000 wordsが優れた改善案を提出してくれている。
Lashknife / 鎖ナイフ (白)
エンチャント — オーラ(Aura)
瞬速
あなたが平地(Plains)をコントロールしている場合、あなたは、鎖ナイフのマナ・コストを支払うのではなく、あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体をタップすることを選んでもよい。
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは先制攻撃を持つ。
しかし、僕はこうも想っている。鎖ナイフは、装備品として生を受くべき卡だった。そうならなかったのは、時代の問題だ。我々は現在の価値観から鎖ナイフを再構成すべきだ。
Lashknife / 鎖ナイフ (0)
アーティファクト - 装備品
装備しているクリーチャーは先制攻撃を持つ。
(白):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それに鎖ナイフをつける。
装備(0)
インスタント・タイミングで鎖ナイフを付け替えることにより、クリーチャーの攻防を有利に運べるようになる。

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Noble Stand / 堂々たる抵抗 (4)(白)
エンチャント

あなたがコントロールするクリーチャーがブロックするたび、あなたは2点のライフを得る。
5マナにしては敗北主義的すぎる。確かにトークンを組み合わせる等の工夫によっては大きく回復できる可能性はある、例えば幽体の行列/Spectral Processionを使えば6点回復になる。しかし、天使の慈悲/Angel’s Mercyなら4マナインスタントで7点回復してくれるわけだし、これにしてもブロック構築でサイドボードに1枚レベルの卡である。

普通の使い方でダメとなれば、考えられるのは堂々たる抵抗を軸にした何らかのシステムを構築し、回復ではなくロックとして運用することだ。思考実験として相手が土地と2/2バニラだけからなる熊単デッキを使っているとしよう。我々は堂々たる抵抗とダークスティールのマイア/Darksteel Myrによるロックを狙う。マイアが1体だけの場合、熊を2体まで無力化できる。マイアが2体になれば、4体まで無力化できる、換言すればこちらにダメージを通すには5体の熊を要する。この例えが示唆するとおり、堂々たる抵抗をロックに使おうとしても、5マナというコストに対して下準備の手間、ロックの堅牢さといった点がまったく追いついておらず、これも到底望めない。ヴィンテージ級の強力卡とはいえ、1マナ軽いMoatの決定力と比べてしまうと...

<改善>

まず安直な回答として、コストを2マナ位にまで引き下げるというのがある。最序盤に出して割られなければ、ゲーム終了時までには4~6点得られている可能性があり、治癒の軟膏よりはいくぶん強いといえる。5マナ据え置きとするなら...
Noble Stand / 堂々たる抵抗 (4)(白)
エンチャント

あなたがコントロールするクリーチャーがブロックするたび、それはターン終了時まで+2/+2の修整を受け、あなたは2点のライフを得る。
このくらい強くすれば、リミテッドでは相応だろう。

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Pale Moon / 蒼ざめた月 (1)(青)
インスタント

ターン終了時まで、プレイヤーがマナを引き出す目的で基本でない土地をタップした場合、それは他のいかなるタイプのマナの代わりに無色のマナを生み出す。
最弱界における伝説の卡である。しかし、19回の連載で数多のクソ共を見てきたせいか、そこまで極端な屑と感じられない。たとえば蒼ざめた月を等時の王笏に刻印してみよう。レガシーの2トップであるグリクシスデルバー及び4cレオヴォルドは基本土地を0~1枚しか採用しないため、これを使えば死儀礼のシャーマン以外の色マナ供給源を遮断することができる。あとは、死儀礼を除去すればロックが完成する。そして、おそらくはコラガンの命令により崩されるだろう。

<改善>

まず、ネメシスより前に登場した基本に帰れ/Back to Basicsが、この卡のやりたかったことを全部実現する優秀なエンチャントであることを紹介しておこう。以下では、単発呪文というコンセプトを前提に改善案を考える。といってもこのコンセプト自体が失敗だとする意見(ロックは永続性があってはじめて有意義なのであり、1ターン限りでは使う意義がないとするもの)が多いのだが、僕はこれに与しない。というのは、そこまで大差のない枯渇/Mana Shortが立派にトーナメントクラスの卡だからだ。蒼ざめた月は、むしろスタックルールのために本来意図したような役務を提供できなかった卡とみている。しかし我々は、スタックルールを越えて蒼ざめた月をfixする手段をすでに知っている。それは時のらせんブロックに登場したキーワード能力、刹那だ。
Pale Moon / 蒼ざめた月 (1)(青)
インスタント

刹那
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのマナ・プールを空にする。ターン終了時まで、そのプレイヤーがマナを引き出す目的で基本でない土地をタップした場合、それは他のいかなるタイプのマナの代わりに無色のマナを生み出す。
これなら青い沈黙/Silence感覚で使えるし、セプターにつければロックはかなり堅牢となる。少し強くしすぎたかもしれない。

コメント

MoscowMuller
2018年2月19日7:44

>そして、おそらくはコラガンの命令により崩されるだろう。

ここ好き

re-giant
2018年2月19日8:51

>たとえば蒼ざめた月を等時の王笏に刻印してみよう

等時の王笏が強いだけでは……(禁句)

yabby。
2018年2月19日20:16

刹那といえどもマナ能力は禁止できないんで、対応してマナ出されてやっぱりコラガンの命令くらうオチが

玩家
2018年2月19日21:09

>>MoscowMullerさん
盗掘を免れた墳墓はなく、滅びなかった王朝はなく、割られなかった王笏もないのです。
>>re-giantさん
仰るとおり、このロックが完成しても功績の90%以上は王笏に帰されるべきでしょう。しかしながら、本当に下の方になってくると刻印前提でも碌に使えない物件がゴロゴロ出てきます(こじ開け、Glyph of Lifeあたり)。それに比べれば王笏と相性が良いというのは一応の評価点とみてよいかと思います。
>>yabbyさん
マナ・プールを空にするテキストを加えておいたナリよ

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