新たなマナベース、ペイン砂漠
2017年8月5日 Magic: The GatheringShefet Dunes / シェフェトの砂丘破滅の刻のペイン砂漠サイクルは、軽微なライフロスと引き換えに実用性あるサクリファイス能力を備えた強力な卡群である。構築実績も高く、ラムナプの遺跡/Ramunap Ruinsは赤単におけるフィニッシャーとしてデッキ名にまでなった。
土地 — 砂漠(Desert)
(T):あなたのマナ・プールに(◇)を加える。
(T),1点のライフを支払う:あなたのマナ・プールに(白)を加える。
(2)(白)(白),(T),砂漠(Desert)1つを生け贄に捧げる:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。
それだけではない。実は、ペイン砂漠サイクルは、これまでのマジックに存在しなかった新たな領域を切り拓いている。それは、
1.無色マナと有色マナを任意に生成し、
2.プラス能力を持つ
土地卡だということだ。
実際、1.だけでもそう多くはなく、せいぜいがペインランドかタップインの大闘技場/Grand Coliseum、そうでなければバウンスランド(ビジョンズ)という有様だった。そのため白単エルドラージがペインランドの使用を余儀なくされることさえあった。
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ところが今回、シェフェトの砂丘/Shefet Dunesが登場した。起動コストが重いものの、横に並べるエルドラージにおいては3点の前後ダメージを追加しきるターンを早めてくれるものとみなせる。
右デッキのようなコイロスの洞窟より勝るのは明らかだが、平地と比較してみると...
利点:
1 相手へのダメージ追加、またはコンバットの優位を高める起動型能力を持つ
2 無色マナの生成元としてカウントできる
欠点:
1 白マナにはライフ支払いが必要
2 不毛等の特殊地形対策にかかる
3 起動型能力は重く、毎回起動できるものではない
欠点3項目に対する反論を行えば
反論:
1 エルドラージはヴィンテージで最もビートダウン的なデッキであるため、ライフは重要ではない
2 エルドラージはヴィンテージで最もビートダウン的なデッキかつマナを潤沢に搭載するデッキであるため(右デッキリストで29/60)、先に盤面を展開できることが多く、不毛の脅威度は低い
3 その通りだけどフラッド対策くらいに考えとけば悪かないだろ...
こうしてみると平地に対しても悪い選択肢ではないように感じられる。
現在、ここに着目したデッキビルドはほとんど無いようだが、習作としてシェフェト・エルドラージを考えてみた。
// 60 メインデッキ
// 12 Artifact
1 Black Lotus
1 Mana Crypt
1 Sol Ring
1 Mox Pearl
1 Mox Emerald
1 Mox Ruby
1 Mox Sapphire
1 Chalice of the Void
4 Thorn of Amethyst
// 26 Creature
4 Reality Smasher
4 Thalia, Guardian of Thraben
4 Thought-Knot Seer
3 Eldrazi Displacer
1 Palace Jailer
3 Containment Priest
4 Phyrexian Revoker
3 Thalia, Heretic Cathar
// 22 Land
4 Eldrazi Temple
4 Ancient Tomb
4 Wasteland
1 Strip Mine
3 Cavern of Souls
3 Plains
1 Karakas
2 Shefet Dunes
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