HOUとヴィンテージ5
2017年6月24日 Magic: The GatheringNimble Obstructionist2点ーヴェンディリオン同様の高い基本スペックを持つ。これだけで弱くはなく、どんなデッキでも最低限の活躍はできよう。
2U
Creature - Bird Wizard
Flash
Flying
Cycling 2U (2U, Discard this card: Draw a card.)
When you cycle Nimble Obstructionist, counter target activated or triggered ability you don’t control.
illus. Shreya Shetty # 40/199
3/1
サイクリング誘発もなかなかだが、打ち消すべき対象とは具体的に何だろう?デッキ別に考えてみると...
全般 - フェッチランドや露天不毛を打ち消せば多大なアドバンテージとなるが、これらは序盤に打ち消してこそ効果が上がるもの。3マナというコストはそれに適しているとは言い難い。
メンター - トークン登場を阻止でき、果敢を止められる。だが、これらは全部バラバラに誘発するので、そのうちの1回程度止めたところで焼け石に水である。PWの起動を阻止できれば相応のアドバンテージとなるか。
Workshop - 非常に多くの起動型能力を備えたデッキだ。石のような静寂で起動型能力を全部禁止してしまえば機能不全に追い込めるが、荒廃者やバリスタの起動を1回程度止めてもやはり意味がない。
エルドラージ - 対象はTKSか変位。前者にはかなり効く。後者はちょっとマナが保たないかもしれない...
逆説 - 対象が少ない。トリンケットや瞬唱のCIPを止めるくらいか。
オース - オース誘発を止めれば実質Time Walkとなり、有効。
ドレッジ - これもBazaarを止めることで時を得られるが、こちらが3マナにいくまで普通1~2回は起動されているはずであり、相手の墓地は相当出来上がっていることだろう。
墓荒らし - 起動、誘発ともに多く、しかもターンに1回の制限があるものばかりである。これらをアドバンテージロスなく打ち消せるのは役に立ちそうだ。
ランドスティル - 貼られてしまえば対処不可能だった行き詰まりを止めることができ、極めて有効。
オースとランドスティルに有効、墓荒らしとドレッジにそこそこ、あとは微妙なようだ。受けが狭いためサイドボードに入れるには不向きだろう。
相手の行動を見てから動けるため、墓荒らしの3マナクリーチャーやランドスティルの打ち消しにreplaceすることが考えられる。
Razaketh the Foulbloodedラザケシュの失敗は3つある。
5BBB
Legendary Creature - Demon
Flying, trample
Pay 2 life, Sacrifice another creature: Search your library for a card and put that card into your hand. Then shuffle your library.
illus. Chris Rallis # 73/199
C&D SRC
8/8
第1にして最大の失敗は、多くの指摘があるとおり、特殊召喚すべき物にも関わらず、隣にクリーチャーがいないと役に立たないというデザインそのものである。これでは、登場時点では8/8飛行の木偶の坊に過ぎない。
ただ、オースの場合、墓地を大量に肥やすため、レガシーのリアニメイト等に比べれば工夫の余地がある。例えば...
1.オース誘発
2.未練ある霊を含めた大量の卡が墓地に落ちる
3.ラザケシュ降臨
4.未練FB
5.両方サクってTime Walk&ヨーグモスの意志、あるいはVault-Keyをサーチ
6.大体勝ち
といった感じだ。
しかし、これにしてもルーン傷なら仕込みなどせずにできる仕事であり、除去や墓地対策も回避できる。グリセルブランドなら14枚引いていることだろう。
第2の失敗はキーワード能力だ。グリセルブランドの絆魂は極めて強く、例えライフが追い込まれていても単純な殴り合いを制する力があった。ラザケシュにはモンクの群れを跳ね返す力はない。
第3の失敗は"another"だ。自身をサーチに変換できない点ではシディシにも劣る。特に伝説性との相性が悪く、上の運用法でも、2体目以降に展開されてくるラザケシュは単なる犬死になってしまう。
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