前回 http://bagupokemon.diarynote.jp/201701091435463790/
   http://bagupokemon.diarynote.jp/201701102301058450/

・スタンダード
[願望]No Changes
[予想]No Changes

ウィザーズが中隊を放置したツケは、その中隊が退場した後もくすぶり続け、結局、3枚禁止という形で表面化した。それを受けた上記記事では、「スタンダードで禁止は出さないとした原則を変更し、より躊躇なき介入に切り替えていくシグナルとも読める。」と読んだ。

現在のスタンダードはマルドゥ、ゴルガリ、コピーキャットがそれぞれ20%を支配する三頭政治である。それぞれ高速アグロ、ミッドレンジ、コンボと目指すところが異なって、パーツの被りも少ないのがよかったのだろうか、卡単位でみても、霊気拠点(84.7%)、致命的な一押し(58.0%)という二大汎用卡を除けば横並びであり、特に不健全な点は見られない。

この三頭政治が明確に強くて、四番手以降を引き離しすぎる点は、若干懸念ではある。しかし次のように考えれば禁止により対応するほどの欠陥とは思えない。
1.他にも、イゼット電招のようにある程度頑張れてるのがいる。
2.例えばゴルガリと一口にいってもエネルギー型と昂揚型ではっきり分かれるといった具合に、三頭はそれぞれの派閥へとさらに細分できる。
このように、今でも多様性は保たれているのである。もっとも、それは百のアーキタイプが咲き競ったスタンダードの黄金期ISD-RTR期とは幾分違った形ではあるが(以上はPokky氏の指摘を参考とした。http://mizutamari2megusuri.diarynote.jp/201702201940405418/)

以上のとおり、数値的基準からは、禁止に値する勢力や卡はない。やはり、問題は、パーツ2枚・最速4ターンのサヒーリコンボが容認されるか否かだ。この情緒的な問に客観的指標を与えられるのは全体の(それも店舗レベルも含めた)大会動員数を把握できるウィザーズだけで、僕ごとき一介のファンには主観的回答しかできないのが歯がゆいところだが、次のような根拠から、禁止には及ばないものと考えている。
1.上述のとおり支配的ではない
2.全デッキがアクセスできる対策=歩行バリスタ
3.デッキ構築上もプレイング上も、大艦巨砲主義を抑止する

・モダン
[願望]Preordain is unbanned
[予想]No Changes

前回の禁止によってモダンは大きく、ウィザーズの目論見どおりに変動した。
・ギタクシア派の調査 感染→王位放伐
           SCZ→死の影ジャンドへの鞍替え
           TITI→死亡
・ゴルガリの墓トロール ドレッジ10%(全盛期)→3%

問題はSCZの薫陶を受けた死の影ジャンドが幅を利かしている点だが、SCZに比べたら遥かに対話的なデッキであり、これ以上の弾圧が必要とも思えない。

定業解除の案は色間のパワーバランスに基づくものだ。草創期のモダンにおいて、覇者は青赤のコンボだった。それは猛火の群れタイプ感染、欠片の双子、昇天とバリエーションに富むものだったが、速度と安定性を底上げする思案定業マナ加速の禁止、コンボパーツ直接の禁止と、二方向からの挟撃を受け、現在の窮状からはかつての面影も窺えない。そこにきて前回のギタクシア禁止により、その度合いは一層高まって、青はモダン最弱色という屈辱を舐めることとなった。この際、定業くらいは解除してやっても...

・レガシー
[願望]Mind Twist is unbanned
[予想]No Changes

ここ数年で解除された土地税、世界喰らいのドラゴン、黒の万力、いずれも一切使われていない。さてレガシーでは今なお、精神錯乱をはじめ、隠遁ドルイド、大地の知識、大あわての捜索等、大昔の惰性と思しき禁止卡が存在する。ヴィンテージで無制限かつ使われていないこれらの卡をレガシーで解禁したところで、環境破壊の危険性は低い。それに、隠遁ドルイドが3ターン目にライブラリーをひっくり返したとして、それが2ターン目にグリセルブランドが出てくるコンボより不健全だと誰が言えようか?

・ヴィンテージ
[願望]Gush is restricted
[予想]Gush is restricted

メンターとWorkshopの両雄が争う環境だが、石のような静寂というジョーカーを持ち、スフィア連打のEasy Winにも断片化で抵抗できるメンターに分があるとみている。噴出は単純に強すぎるばかりか、メンターとの相性が良すぎる。これを制限することにより、メンターを存続させつつも適正なデッキパワーに収めることができるだろう。

今回は「プロツアーの5週間後の月曜日に禁止制限告知」を行う初めての例となる。それを示すためにも全部No Changeは避け、競技人口の少ないヴィンテージで実験的に何か変えるのではないかと予想してみる。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索