http://magic.wizards.com/en/events/coverage/vintagechamp15/top-32-decklists-2015-08-23

BFZスポイラー週に入ったところだが,TOP32を見ないと次に進めない.

JESSE MARTIN’S STORM COMBO
その獰猛さからヴィンテージの象徴であったストームも,メタ外に転落して久しい.だが今,Dark Petitionを4枚投入して24位に入賞した.これは素晴らしい実績であり,賞賛する.

このデッキはDark Petition→ネクロポーテンス設置を勝ちパターンとしているゆえ,とにかく5マナにたどり着くことが重要であり,Ritualとアーティファクトが増量されている.

サイドボードはかなり珍しいつくりだ.少なくとも僕はストームのサイドに不毛の大地が入っているのを見たことがない.しかし土地破壊は環境のあらゆるデッキに効果的な戦略であり,Flusterstormを握ってニヤニヤしている相手の意表を突き,MUDに対するイージーウィンに繋げられ,ドレッジには時間を稼げばストームコンボを完成できると考えれば案外合理的な構築なのかもしれない.

MATT MERCER’S OATH
常識外れのオースである.メインからMUDとメンターに対する強烈な憎悪を漂わせ,魔力流出とプロパガンダだけでは飽き足らず,長い土地まで投入されている.本来オースならこういうビートダウンはむしろ取って食う相手のはずなのだが,それだけ現今のビートが強化されているということなのだろう.それにしても,エンド前に起動すれば済むこととはいえ,押し付けたトークンを処分する手段を与えてしまうTabernacleを採用とは徹底している.とどめは,オースから飛び出る魅力的な執政官だ.しかも古えの墳墓を活用し,チャリスを4枚投入して1マナ呪文を最小限に抑えるという,The Answerを換骨奪胎した要素までが含まれている.これとマッチアップしたメンター使いが可哀想で涙が出そうである.

デッキに1枚の切り札的クリーチャーを投入する傾向は,1年くらい前からすでに見られた現象ではあるが,今大会優勝・準優勝の成功を受け,より普及していくだろう.その際,最も重要な評価点はもちろん制圧力だが,次にタフネスが挙がり,四肢切断を食らわず,磁石のゴーレムを受け止める6を分水嶺として性能が見積もられると予想する.

BRIAN RITTER’S BLUE-RED CONTROL
The Answerは,アドバンテージとロックを両立させた青赤のヘビーコントロールデッキだ.登場直後のレシピ http://bagupokemon.diarynote.jp/201504280000387803/ と見比べると,月メイガスの枠に粗石の魔道士が入り,完成度が高まっている(月メイガスも極めて強力ではあるが,血染めの月と比べると見劣りする.どうしても使うなら魂の洞窟と併用すべきだろう).仮想的であるメンターとの相性も,粗石の魔道士からの仕組まれた爆薬と横揺れの地震(以前は見向きもされないような卡だったが,墳墓を経由することで容易にメンターを一掃できることが知られ,一躍人気となった)によりさらに改善されている.

そういえば当時,Answerとはすなわち硫黄の精霊と解したが,これは間違いだったと反省している.大鍋さんの解釈どおり虚空の杯こそがAnswerなのだろう.

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