タシグル考

2015年2月18日 TCG全般
さっきタシグルの記事を書いたのに追記.

ヴィンテージのタシグルは,ビートダウン全般に対するBig Blueの壁兼フィニッシャーとして非常に優秀であり,この役割が第一義的になるのではないだろうか.

まず(5)(B)探査が非常に良いコスト設定だ.早ければ2ターン目に出すことができる軽さを実現するだけでなく,額面上の重さが有効に働き,虚空の杯,呪文嵌め,Mステ,突然の衰微といったコスト参照の妨害を全て回避する.そして探査によってコスト増加(三なる宝球でさえも)にも対抗できる.これらは基本的にビートダウンが好んで仕掛ける戦略であることに注目したい.

そして4/5も頼もしいサイズであり,環境のクリーチャーの大多数は2/2かそこらであるため一蹴でき,逆に一方的に倒される相手はそれこそ修繕やオースから出てくるような連中しかない.では互角の戦闘力のクリーチャーはというと,磁石のゴーレムとタルモゴイフの2体が挙げられる.だが,今回の考察では,Big Blueにおける壁としての運用を想定していることを考えれば,タシグルはこの二者に対し有利である.まず磁石のゴーレムの場合,戦えば相討ちとなるが,コスト増加が緩んでしまうことを嫌った相手はまず殴ってはこない.かくして膠着状態に持ち込め,壁としての役目が達成される.タルモゴイフの場合,探査によって墓地の基本4種以外を除外してしまえば相手も4/5に縮められるので,やはり攻撃は無意味なものとなる(ただし相手の墓地にLotusでも落ちていたらこの計算は失敗するし,タシグルの能力を起動しづらくなるのも確かだ.こちらは微妙かも.)

起動型能力に細工するのは残念ながら困難であり,Big Blueの同型なら単純に手数を増やす目的で使うだけでも十分強いが,ビートダウン相手となると卡の質の上下が激しくなり,さほど強力な能力ではなくなってしまう.例えば,魂の洞窟をセットしてあるところにカウンターが戻ってくるといった具合だ.考えなしに起動しまくるのは,勝利手段の喪失につながりかねないのでお勧めできない.もちろん,ダクの+1を強化する・他の探査呪文に充てるといった,具体的な利用プランがあるならこの限りではない.

タシグルをヴィンテージで使うと,Moxを拾われてしまうのがマイナスみたいな事を以前書いたかもしれないが,この状況ならばMoxはむしろ欲しいのでデメリットではないと思うようになった.起動に4マナは結構重いため,自分のターン中にも何かしたいとか,カウンターした後でも起動したいとか,マナが欲しい事情はいくらでもあるし,第一,8マナに届けば2回起動できるようにもなる.そして,土地と違ってMoxは高々数枚であり,能力をスポイルする危険もない.

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