強いとは何か

2014年11月25日 TCG全般
http://wenmin0624.diarynote.jp/201411052257145966/

卡の強さとは何なのか?上のbunさんによるエントリを読み,卡の採点などを試みている者として考えさせられた.

まず記事中ではマナ効率の良さとテキストの強さを別項にされているが,これはコストパフォーマンスの語で統合できなくもないと思われる,それは例えばエムラクールをプレイしたければトロンやら騙し討ちやら多大な設備投資を要するが,彼女はそれに勝利で応えてくれる.問題はそうした投資と見返りの比に帰着するわけだ.

マジックはデッキを持ち寄って対戦するゲームである以上,究極的には卡を単体だけで評価するのは無理で,フォーマット毎の相対的な力量,好相性の卡・アーキタイプの存否といった何らかの文脈が必要となる.とはいうものの見た瞬間に強い!と思わされる卡があるのも事実で,それらが現実には重かったりで今ひとつ活躍できずに終わった際,プレイヤーはどこか釈然としない感覚を味わい,「つよわい」といった表現をとるのだろう.ともかく,あるフォーマットでの有用さを見込まれた卡が試用に耐え,定番の地位を得た時,それは環境の構成員となり,対策される側に回ることとなる.こうしてメタゲームへの影響が生まれる.以上をまとめると,
0.絶対的な強さ(?)査定
1.フォーマット毎の強さ査定
2.採用
3.影響
といった流れになる.

タルモゴイフや神ジェイス,巡航(スタンではちょい微妙?)のように,この4件を全部満たし,どのフォーマットでも大活躍するような純粋な強卡もあるにはあるが,多くの場合事はそう単純でない.0を満たすが1にいけない,所謂つよわい卡としては初代サルカンや残虐の達人らへんが挙げられる.1⇒2の成立しない例は,レガシーにおける野生のナカティルのように雇用先の倒産のケースと言いたいところだが,これは正直良くわからない.また2.採用で十分な実績を果たしているのに3.の影響が小さい卡もあり,記憶の旅やマナの合流点のように従来の卡のわずかな改良版がそれに該当する.また,これらは次の項目に進むための必要条件でさえなく,川の水神は神河ブロック構築にしても明らかに弱いが,サイドボードに起用された.

と長々書いてきたが,卡の強さは容易に定義し難いので,(bunさんが述べたように)相手がどの意味で言っているのか把握すべきという結論に落ち着く.僕が点数を付ける際は2の採用数を重視することが多いが,それも数字化しやすいためでしかない.

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