各フォーマットの探査ドロー2種
2014年10月9日 TCG全般Treasure Cruise http://urx.nu/cBiA
Dig Through Time http://urx.nu/cBiF
http://bagupokemon.diarynote.jp/201410031858298003/ を書いてから1週間ほどが経った.今回はフォーマット別に両者の利用実績を見てみようと思う.
スタンダード:
http://www.mtgdecks.net/archetypes/analysis/1727/week
時を越えた探索は,ジェスカイテンポ(現在アブザンとTier1を争う.ところでアブザンの由来ってアッバース朝?)に2枚が完全に定着した様子である.ジェスカイ文化がスゥルタイから大きな影響を受けていることがよくわかる.他には本家のスゥルタイ探査,エスパーPWコントロールでも使われているが,これらの勢力は現時点では小規模である.
一方で宝船の巡航はスタンダードでの活躍が非常に少なく,ジェスカイで探索から変更したリストが数件見つかる程度だ.全利用デッキ数を見ると,探索62に対して巡航21と大差であるが,これはスタンダード大会の多さによるものと思われるので,卡力をそのまま表したものというように速断してはならない.
モダン:
注目の隆盛コンボで宝船の巡航が採用される.マナクリーチャー1体を延々とガコンガコンさせるデッキなので,探索の代替可能性はない.
先日書いた速槍の考察記事中で,モダンが最適の環境ではないかとする意見を述べたが,果たして次のような巡航3枚積みの青赤Delverが組まれており,嬉しい限りだ.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/88472
カウンターという速槍に不向きなアクションを切り捨て(と言ってもイゼットの魔除け2枚だけは残しているのが好感触.),変異原性の成長まで投入したスピード重視の設計である.あと面白いのがよじれた映像で,1マナにしてパワー2点増強+キャントリップを提供する.
と巡航のほうが目立つ環境だが,探索も負けてはいない.青系の比較的ゆったりとしたコンボ,具体的に言えば双子やヴァラクートで採用されている.
レガシー:
SCG優勝以来,巡航の強さに驚愕の声が多数沸き上がっている.やはりスペルを豊富に積み,能動的にそれらを唱えていく構造からしてもDelverとの相性が良い.と,ここでKMCの1~3位が全員探索をプレイしていたという結果がもたらされた.
http://mtgkmc.blog.fc2.com/blog-entry-203.html
驚くべき戦績だが,より重要なのは3者のアーキタイプが石鍛冶・奇跡・SNTと全くバラバラなことで,これは探索の絶対的な卡力がレガシー級であることの証明に他ならない.
ヴィンテージ:
LCVで探査ドローを採用したデッキが見つかった.参加者38人は他フォーマットではごく小規模なものだろうが,ヴィンテージでは十分参考になるレベルの中規模大会だ(泣)
(巡航)Gush Aggro http://www.mtgdecks.net/decks/view/88289
(探索)Tezzerator http://www.mtgdecks.net/decks/view/88296
(探索)Jace Control http://www.mtgdecks.net/decks/view/88297
3件だけではヴィンテージへの影響として語るわけにはいかない.だが,モダン・レガシーで観察されたのと同じ傾向がここにも現れているのがわかるだろう.即ち,巡航はクロックパーミッションに向き,探索はコントロール及び中速のコンボに人気ということだ.巡航と探索は同じ青の8マナドロー呪文で一見非常に似ているようだが,実際は詠唱スピード,色マナの個数,アドバンテージの様態といった差が実に大きな意味になり,このように明確な住み分けがなされている.ここにマジックの面白みを感じる.
Dig Through Time http://urx.nu/cBiF
http://bagupokemon.diarynote.jp/201410031858298003/ を書いてから1週間ほどが経った.今回はフォーマット別に両者の利用実績を見てみようと思う.
スタンダード:
http://www.mtgdecks.net/archetypes/analysis/1727/week
時を越えた探索は,ジェスカイテンポ(現在アブザンとTier1を争う.ところでアブザンの由来ってアッバース朝?)に2枚が完全に定着した様子である.ジェスカイ文化がスゥルタイから大きな影響を受けていることがよくわかる.他には本家のスゥルタイ探査,エスパーPWコントロールでも使われているが,これらの勢力は現時点では小規模である.
一方で宝船の巡航はスタンダードでの活躍が非常に少なく,ジェスカイで探索から変更したリストが数件見つかる程度だ.全利用デッキ数を見ると,探索62に対して巡航21と大差であるが,これはスタンダード大会の多さによるものと思われるので,卡力をそのまま表したものというように速断してはならない.
モダン:
注目の隆盛コンボで宝船の巡航が採用される.マナクリーチャー1体を延々とガコンガコンさせるデッキなので,探索の代替可能性はない.
先日書いた速槍の考察記事中で,モダンが最適の環境ではないかとする意見を述べたが,果たして次のような巡航3枚積みの青赤Delverが組まれており,嬉しい限りだ.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/88472
カウンターという速槍に不向きなアクションを切り捨て(と言ってもイゼットの魔除け2枚だけは残しているのが好感触.),変異原性の成長まで投入したスピード重視の設計である.あと面白いのがよじれた映像で,1マナにしてパワー2点増強+キャントリップを提供する.
と巡航のほうが目立つ環境だが,探索も負けてはいない.青系の比較的ゆったりとしたコンボ,具体的に言えば双子やヴァラクートで採用されている.
レガシー:
SCG優勝以来,巡航の強さに驚愕の声が多数沸き上がっている.やはりスペルを豊富に積み,能動的にそれらを唱えていく構造からしてもDelverとの相性が良い.と,ここでKMCの1~3位が全員探索をプレイしていたという結果がもたらされた.
http://mtgkmc.blog.fc2.com/blog-entry-203.html
驚くべき戦績だが,より重要なのは3者のアーキタイプが石鍛冶・奇跡・SNTと全くバラバラなことで,これは探索の絶対的な卡力がレガシー級であることの証明に他ならない.
ヴィンテージ:
LCVで探査ドローを採用したデッキが見つかった.参加者38人は他フォーマットではごく小規模なものだろうが,ヴィンテージでは十分参考になるレベルの中規模大会だ(泣)
(巡航)Gush Aggro http://www.mtgdecks.net/decks/view/88289
(探索)Tezzerator http://www.mtgdecks.net/decks/view/88296
(探索)Jace Control http://www.mtgdecks.net/decks/view/88297
3件だけではヴィンテージへの影響として語るわけにはいかない.だが,モダン・レガシーで観察されたのと同じ傾向がここにも現れているのがわかるだろう.即ち,巡航はクロックパーミッションに向き,探索はコントロール及び中速のコンボに人気ということだ.巡航と探索は同じ青の8マナドロー呪文で一見非常に似ているようだが,実際は詠唱スピード,色マナの個数,アドバンテージの様態といった差が実に大きな意味になり,このように明確な住み分けがなされている.ここにマジックの面白みを感じる.
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