ゴブリンの先達は1マナクリーチャーの常識を覆した卡であり,レガシーバーンでも基本パーツとして定着している.タルキールで現れた僧院の速槍はそれに対する有力な挑戦者であり,その比較を一言で述べれば,毎ターンスペルを打てれば先達より強いことになる.となれば,テンポを阻害しない0マナ呪文と,息切れを防ぐ軽量ドローという2系統の卡が重要であり,速槍の強さを決定するとは言えまいか.それゆえ速槍は本質的に赤単バーンよりUR向けのクリーチャーであり,このカラーリングにおけるブロック構築~ヴィンテージの5フォーマットでの「0マナ呪文」と「ドロー」を調べてみよう.
まずブロック構築・スタンダードではこの両者は乏しく,頼みの探査ドローも打てるのはおそらく4ターン目以降と思われ,軽量とは言えない.おそらく今ゴブリンの先達が居ればそちらが優先されたことだろう.スタンでの速槍はダメとは言わないが積極的に使いたくもない卡であり,ジェスカイで道の探求者の方が優先されているのも頷ける.
これがモダンになると話はまったく違ってくる.1マナで大抵のことができる環境であるばかりか,ギタクシア派の調査を筆頭に魔力変・ミシュラのガラクタと,0マナドローが出てくるためだ.といってもギタクシア以外はクセがあって通常入りにくいが,果敢と探査を同時に促進すると考えれば採用できないほど弱い訳ではない.また,デルバーや若き紅蓮術士のように隣に並べると好相性なクリーチャーもモダンで出揃う.このように見ていくと,「毎ターンスペルを打ってパワー2以上の速槍で殴り,巡航で引く」という戦略はモダンで十分成立すると考えられる.速槍が最も活躍できるのはこのフォーマットではないだろうか.
話変わるけど,探査ドロー2枚はモダンでもかなり使われると思うが,その対策として差し戻しは有力ではなかろうか.カウンターできれば当面黙らせられるだろう.
次にレガシーだ.SCG優勝デッキ http://www.mtgdecks.net/decks/view/87578 を見ると,モダンからの成長の少なさにまず驚かされる.いや,こう言っては語弊があり,0マナとしてはForce of Will・Dazeの2大ピッチスペルが追加され,1マナドローからも総本山の感あるブレスト,そしてモダンでは禁止の思案(同じく定業も;望むなら)が解禁されると,その強化ぶりは甚だしいものがある.ではこれを見て感じたある種の物足りなさは何かと考えてみると,それは上に述べた基本戦略「毎ターンスペルを打ってパワー2以上の速槍で殴り,巡航で引く」における進歩の少なさではなかろうか.0マナ枠はマジック有数の強卡とはいえ,カウンターという性質上対戦相手に合わせてプレイすることになり,果敢に計上するわけにはいかない.また,探査のための墓地肥やしを行う上では,これら2枚はむしろ相性が悪い.血清・手練→ブレスト・思案・定業は純強化だが,これも進歩というよりは改善と呼ぶべきである.
とまあネガティブな物言いになったが,上のUR速槍を貶したいわけでは全くない.僕の意図はその逆で,これほど強力なデッキを大きな変化なくモダンで再現できるなら,非常な可能性があるのではと考えているのである.
さてヴィンテージではバーンが存在せず,ゴブリンの先達も見られない.よって先達より強いことが必ずしもplayableを保証しないわけだが,とりあえず上の基準を見てみよう.最強のAncestral Recallが1枚得られるとはいえブレスト・思案が制限となり,軽量ドローの枠はレガシーより狭まってしまう.しかし,0マナの方にMoxenというそれを補って余りある卡群が到着する.撤廃は非常に相性が良く,Mox→撤廃→Mox再設置で3点の動きが無理なく可能となる.また速槍は速攻持ちなので,彼女を除去から救うことも(望ましいプレイではないが)考えられる.
ただ残念ながらバーン自体がヴィンテージではあまり強い戦略ではなく,青を主色に置いて赤はクリーチャー2種+稲妻ぐらいにした方が強いとは思う.その場合は自然とGush Stormになるだろう.ヨーグモスの意志からパワー17ぐらいまで膨れ上がり,敵を刺し殺す雄姿が拝めるかもしれない.この場合速攻が特に活かされる形になる.
まずブロック構築・スタンダードではこの両者は乏しく,頼みの探査ドローも打てるのはおそらく4ターン目以降と思われ,軽量とは言えない.おそらく今ゴブリンの先達が居ればそちらが優先されたことだろう.スタンでの速槍はダメとは言わないが積極的に使いたくもない卡であり,ジェスカイで道の探求者の方が優先されているのも頷ける.
これがモダンになると話はまったく違ってくる.1マナで大抵のことができる環境であるばかりか,ギタクシア派の調査を筆頭に魔力変・ミシュラのガラクタと,0マナドローが出てくるためだ.といってもギタクシア以外はクセがあって通常入りにくいが,果敢と探査を同時に促進すると考えれば採用できないほど弱い訳ではない.また,デルバーや若き紅蓮術士のように隣に並べると好相性なクリーチャーもモダンで出揃う.このように見ていくと,「毎ターンスペルを打ってパワー2以上の速槍で殴り,巡航で引く」という戦略はモダンで十分成立すると考えられる.速槍が最も活躍できるのはこのフォーマットではないだろうか.
話変わるけど,探査ドロー2枚はモダンでもかなり使われると思うが,その対策として差し戻しは有力ではなかろうか.カウンターできれば当面黙らせられるだろう.
次にレガシーだ.SCG優勝デッキ http://www.mtgdecks.net/decks/view/87578 を見ると,モダンからの成長の少なさにまず驚かされる.いや,こう言っては語弊があり,0マナとしてはForce of Will・Dazeの2大ピッチスペルが追加され,1マナドローからも総本山の感あるブレスト,そしてモダンでは禁止の思案(同じく定業も;望むなら)が解禁されると,その強化ぶりは甚だしいものがある.ではこれを見て感じたある種の物足りなさは何かと考えてみると,それは上に述べた基本戦略「毎ターンスペルを打ってパワー2以上の速槍で殴り,巡航で引く」における進歩の少なさではなかろうか.0マナ枠はマジック有数の強卡とはいえ,カウンターという性質上対戦相手に合わせてプレイすることになり,果敢に計上するわけにはいかない.また,探査のための墓地肥やしを行う上では,これら2枚はむしろ相性が悪い.血清・手練→ブレスト・思案・定業は純強化だが,これも進歩というよりは改善と呼ぶべきである.
とまあネガティブな物言いになったが,上のUR速槍を貶したいわけでは全くない.僕の意図はその逆で,これほど強力なデッキを大きな変化なくモダンで再現できるなら,非常な可能性があるのではと考えているのである.
さてヴィンテージではバーンが存在せず,ゴブリンの先達も見られない.よって先達より強いことが必ずしもplayableを保証しないわけだが,とりあえず上の基準を見てみよう.最強のAncestral Recallが1枚得られるとはいえブレスト・思案が制限となり,軽量ドローの枠はレガシーより狭まってしまう.しかし,0マナの方にMoxenというそれを補って余りある卡群が到着する.撤廃は非常に相性が良く,Mox→撤廃→Mox再設置で3点の動きが無理なく可能となる.また速槍は速攻持ちなので,彼女を除去から救うことも(望ましいプレイではないが)考えられる.
1 Mox Rubyバーンに青のドローを足す形で組んでみた.冒頭で述べたように,毎ターンスペルを唱えればパワーが2となるわけだが,これなら平均でパワー3ぐらいまで狙える.
1 Mox Sapphire
3 Repeal
4 Monastery Swiftspear
4 Lightning Bolt
4 Price of Progress
4 Young Pyromancer
2 Fireblast
4 Gitaxian Probe
1 Lava Dart
1 Ancestral Recall
1 Brainstorm
1 Time Walk
1 Chain Lightning
1 Black Lotus
2 Mental Misstep
2 Smash to Smithereens
4 Volcanic Island
4 Scalding Tarn
6 Mountain
1 Island
3 Treasure Cruise
1 Wheel of Fortune
1 Ponder
1 Arid Mesa
1 Frantic Search
1 Lotus Petal
ただ残念ながらバーン自体がヴィンテージではあまり強い戦略ではなく,青を主色に置いて赤はクリーチャー2種+稲妻ぐらいにした方が強いとは思う.その場合は自然とGush Stormになるだろう.ヨーグモスの意志からパワー17ぐらいまで膨れ上がり,敵を刺し殺す雄姿が拝めるかもしれない.この場合速攻が特に活かされる形になる.
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