KTKとヴィンテージ14 スゥルタイの暗殺術
KTKとヴィンテージ14 スゥルタイの暗殺術
上:Murderous Cut
2点ー今日発表の卡の中ではおそらく最も地味だが,僕は案外いけるのではないかと思っている.その根拠を述べる前に,備忘録も兼ね,2013年に変更された探査のルールを確認しておこう.

大まかにいえば,総コスト確定後にその中の不特定マナを墓地の卡で支払うという制度になった.例えば...相手が磁石のゴーレムを1体,自分が沼を1つのみコントロールしているとすれば,Murderous Cutの総コストは4Bのところが1重くなって5Bに決まり,この中の5を墓地から支払える.つまり墓地に十分枚数があれば,この沼のみからMurderous Cutを唱えてゴーレムを倒すことが可能だ.同様にして三なる宝球さえすり抜ける.

このように,探査はMUDや白ウィニー(サリア)のとるコスト増加戦略に対し,大きな抵抗力を秘めた能力だといえる.最序盤にはただ重いだけで,軽くするためには結局他の呪文でコントロールしておく必要がある=キープ基準にならないという意見は同感だが,その分1,2ターン目の峠を過ぎた後の信頼性(コスト増加のみならず,チャリスにも強い),MUD以外の多くのデッキ,特に墓荒らしにも有効であること等を勘案すれば挽回できる問題と思う.

探査の除去としては,以前死に際の喘ぎ/Death Rattleというのがあったが,再生禁止という事実上のフレーバーテキストを削ったことで軽くなり,緑も破壊できると大幅に強化されている.特にこちらの墓地を糧にした起動を立ち消えさせながらの死儀礼除去が偉い.

と,長々書いてきたが,フルスポイラーの日にコモンのアーティファクト破壊探査が3マナぐらいで収録されないものかと期待している.

下:頑固な否認
2点ー呪文貫きの獰猛バージョンであり,明らかに下環境用に制作された卡.レガシーのRUG使い達は当分,獰猛がパワー3以上ならなーと思いながら過ごすことになるのだろう.ヴィンテージでも青デッキのパワー4となると,タルモゴイフとロードに率いられたマーフォーク,あとは何らかの踏み倒しによって現れたフィニッシャー程度しかなく,獰猛はそうそう達成できない.ただ最序盤に1マナ払わせるだけでも最低限の価値はあるし,クロックパーミッションの一部はダメ押しに採用するだろう.この卡を活かすために怨恨/Rancorまで投入したセニョールストンピィ(タッチU)を組んでもいいと思える程度には強いので,2点とした.

それにしても,レア神話がフェッチ以外あれな一方でアンコモンに人材がそろっているセットだ.

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