ライバルズ12/20調整
2018年12月18日 TCG全般https://cache.sqex-bridge.jp/guest/information/48287
ナーフ8枚バフ5枚、合計13枚の大規模調整が行われることとなった。考察していきたい。
ソロ
現環境のメタは非常に単純明快だ。エイトゼシカとソロククールが2トップで、次点がエイトピサロ。そして、その他大勢。
2トップを比較したとき、よりデッキパワーが高いのは恐らくエイトゼシカだろう。だがメタへの影響では断然ソロククールが大きい。このデッキは盤面を適度にいなしながらソロを育て、7ターン目にLV3を発動する。そして8ターン目に冒険者全展開からのタンバリンでワンキルを決める。問題は、ソロのLV1,2能力によって冒険者とタンバリンを両方サーチできるため、この動きの再現性が極めて高いことだ。安定した8ターンキルは、それに抗えないデッキを環境から締め出してしまった。具体的には、除去とドローでゲームを進め、8~9ターン目の魔王召喚で盤面の制圧を狙うコントロールデッキは、その意義を喪った。残ったのは奥義の返しまでにゲームを閉じられるアグロかコンボだけである。
今回のナーフにより、ソロククールはソロから冒険者オールインまでの9ターンを耐えなければならなくなった。これにより、コントロールデッキが息を吹き返し、ミッドレンジ系も有利となった。メタへの影響は最も大きい。
ソロは今後も使われるだろうが、LV3はオマケ的な立ち位置となり、サーチを上手く活用できるデッキが中心となるだろう。
ふしぎなタンバリン
これもワンキルの常習犯であり、ソロの特性上コストを上げるだけではナーフにならないため効果の変更が予測されていたところだった。その下馬評通り、ユニット全体から横1列(2体まで)のみと非常に狭くなった。ソロククールは上のソロナーフだけなら大幅弱体化で済んだだろうが、タンバリンまでナーフされてしまうと最早瓦解は避けられない。
ソロククール以前の採用としてはグレイナルループが挙げられる。こちらでは依然として使えそうだが、縦ならまだしも横になってしまったのは辛く、ナーフの影響は軽くない。
ウインドマージ
エイトゼシカは、エイトを結節点として誕生した魔法陣ゼシカとテンポゼシカの融合である。そしてウインドマージは高速のTS回転により即座に0コストまで圧縮される。召喚により、魔法陣を1つ増やすと共に相手ユニットを一掃した後は事実上呪文ダメージ+1として機能する。すなわち「0コス+2陣」という驚異的バリューを発揮するのである。これはリーサル視点での性能となったが、序盤2コスくらいで展開し、呪文を連打することで被覆持ちを無理やり倒す動きも強力である。その場合、HP4で相手に処理を強要できるのも頼もしい。
そんなウインドマージが2コスも重くなってしまった。純然たる強卡って感じだったし仕方ないかとも思われるが、暴走魔法陣がナーフされたことだし1コス増くらいで様子見ても良かったように思われる。それに、素の状態だとようじゅつしと同コストってのも...
魔力の奔流
エイトゼシカ最強の強卡。4コスで4~5ドローは単純に理不尽であり、しかもゼシカはそのアドバンテージを即座に盤面の掌握に転化する手段を満載している。3コス増のナーフは前代未聞だがそのくらいの強さはあった。
とはいえ、7コスでは流石に産廃としか言えない。今後見ることはなくなるだろう...
暴走魔法陣
silvergillさんからの指摘にもあったが、こいつの問題はコストじゃないと明らかになってきた感がある。第3弾~4弾の有力デッキであった魔法陣ゼシカにおいて、2コスから3コスへのナーフは確かに大変痛かった。それは、このデッキが盤面を処理しつつ、アグロとバーストを織り交ぜるミッドレンジだったからだ。ところが現今のエイトゼシカにおいて、このコスト増はそれほどの支障にならない。驚異的ドローである魔力の奔流を介して十分な量の手数さえ揃えれば、速読みの杖を経由してそれを消費しきり相手のライフを0にするのみだ。
仮にこいつを4~5コスにしたと考えてみよう。その場合、我々はどこかのターンにクロックチャージを唱えて暴走魔法陣を0コスにする(この「仕込み」はソロLV3より遥かに軽い)。そして然るべきターンにユニットをずらずら並べてメラとメラミとメラゾーマを打って勝利する。
口さがない者は、ナーフされてコストだけ元に戻り、情けなくなった暴走魔法陣を指さして「1マスだけで何が暴走だ」と嗤うかもしれない。だがライバルズが今後進化していくことを見据えれば、今の時点で暴走魔法陣の路線を切り替えておくことは必要だったのだ。
上記3枚のナーフによりエイトゼシカも事実上解体される。今後はよりコントロールに寄った構築を迫られるだろう。
ヒャドの極意
ナーフ後を見据えた調整というわけだが、個人的にこれキツイ...というのは、ナーフ後に7ターン目にようじゅつし→速読み→極意→ヒャドヒャドで勝つデッキを構想していたためだ。
ソウルイーター
倍は流石にやりすぎの部分もあったが(ドレアムをサクればライフ1→25まで回復してしまう)、エイトピサロでも不採用されるケースもありナーフするほどかという気もする。しかし、運営が言明しているとおり、純粋な卡力というよりアグロ復権のナーフであろう。
デビルアーマー
6/7/6が既に標準スタッツなのにもかかわらず、雷鳴の剣を装備するコスト踏み倒し能力さえ持っている。エイトゼシカからするとアグロテリーはカモだったのだが、今後はそうも言っていられないだろう。明言はされてないが、これもナーフ後のアグロテリー天下を予期しての措置に違いない。
ロトの血を引く者
LV1、2が顔に入るようになり、これまでユニットを展開しない相手に腐りがちだったという弱点を克服した。この強化は相当大きく、従来エイト・ソロを起用していたアーキタイプでもロトに乗り換える動きが出てきそうだ。テリーゼシカはこれ1枚で、王女の愛まで含め10点入れられるのだから脅威の一言である。
以下の
・プラズママウス
・かれくさネズミ
・なぞの神官
・タロットフォーチュン
については、下位リーダーとなってしまったトルネコ・アリーナ・ミネアに対する救済である。この中でもかれくさネズミは現状で十分活躍しているところ軽量化のナーフを享受し、トルネコをメタの中心たらしめる強卡に変貌するだろう。
これらをもとに現環境のアーキタイプの推移を予想してみよう(TierはGameboxを参考にした)。
Tier1
エイトゼシカ・・・現在のコンボ型は死に、コントロール型に移行する。ラリホービートルあたりが核になるだろう。
ソロククール・・・エイトゼシカと違ってデッキを組むモチベーションそのものが消滅してしまうだろう。
Tier1.5
エイトピサロ・・・とげこんぼうが無罪釈放されたのでダメージは比較的小さい。ソウルイーターをゴンズ辺りに取り替え存続するだろう。
Tier2
ギャンブルミネア・・・ノーダメージ。
アグロテリー・・・デビルアーマーを減らしスーサイドラインを重視する型に回帰する。第5弾でデビルアーマー以外にさほど良いパーツを獲得してないこともあり、今より上に上がることは考えにくい。
アグロピサロ・・・ノーダメージ。
Tier3
氷塊ゼシカ・・・ソロ、ヒャドの極意ともにナーフされ大きく弱体化。メタの真空地帯を埋めるには至らないだろう。
アグロアリーナ・・・強化
冒険者トルネコ・・・大幅強化
さらに新たなアーキタイプとして、ロトを起用した烈火拳アリーナが台頭するのではと予想している。というのは、
・ヒャド・メイジももんじゃ・ひとつめピエロ・みならいあくま/ウインドマージといった1点射撃の雨を降らせる天敵エイトゼシカの凋落。
・8ターンキル環境が去ったことにより、後手無念無想+閃光烈火拳の8コス、先手ナイトフォックス+閃光烈火拳の9コスが間に合う。
・ロトが本体を対象に取れるようになったことで、閃光烈火拳の必要カウントが減る。
といった風向きが利しているためだ。
そこで次期メタを大胆予想すると
Tier1
冒険者トルネコ
エイトピサロ
ギャンブルミネア
烈火拳アリーナ
Tier2
アグロテリー
アグロピサロ
コントロールミネア
Tier3
エイトゼシカ
ナーフ8枚バフ5枚、合計13枚の大規模調整が行われることとなった。考察していきたい。
ソロ
現環境のメタは非常に単純明快だ。エイトゼシカとソロククールが2トップで、次点がエイトピサロ。そして、その他大勢。
2トップを比較したとき、よりデッキパワーが高いのは恐らくエイトゼシカだろう。だがメタへの影響では断然ソロククールが大きい。このデッキは盤面を適度にいなしながらソロを育て、7ターン目にLV3を発動する。そして8ターン目に冒険者全展開からのタンバリンでワンキルを決める。問題は、ソロのLV1,2能力によって冒険者とタンバリンを両方サーチできるため、この動きの再現性が極めて高いことだ。安定した8ターンキルは、それに抗えないデッキを環境から締め出してしまった。具体的には、除去とドローでゲームを進め、8~9ターン目の魔王召喚で盤面の制圧を狙うコントロールデッキは、その意義を喪った。残ったのは奥義の返しまでにゲームを閉じられるアグロかコンボだけである。
今回のナーフにより、ソロククールはソロから冒険者オールインまでの9ターンを耐えなければならなくなった。これにより、コントロールデッキが息を吹き返し、ミッドレンジ系も有利となった。メタへの影響は最も大きい。
ソロは今後も使われるだろうが、LV3はオマケ的な立ち位置となり、サーチを上手く活用できるデッキが中心となるだろう。
ふしぎなタンバリン
これもワンキルの常習犯であり、ソロの特性上コストを上げるだけではナーフにならないため効果の変更が予測されていたところだった。その下馬評通り、ユニット全体から横1列(2体まで)のみと非常に狭くなった。ソロククールは上のソロナーフだけなら大幅弱体化で済んだだろうが、タンバリンまでナーフされてしまうと最早瓦解は避けられない。
ソロククール以前の採用としてはグレイナルループが挙げられる。こちらでは依然として使えそうだが、縦ならまだしも横になってしまったのは辛く、ナーフの影響は軽くない。
ウインドマージ
エイトゼシカは、エイトを結節点として誕生した魔法陣ゼシカとテンポゼシカの融合である。そしてウインドマージは高速のTS回転により即座に0コストまで圧縮される。召喚により、魔法陣を1つ増やすと共に相手ユニットを一掃した後は事実上呪文ダメージ+1として機能する。すなわち「0コス+2陣」という驚異的バリューを発揮するのである。これはリーサル視点での性能となったが、序盤2コスくらいで展開し、呪文を連打することで被覆持ちを無理やり倒す動きも強力である。その場合、HP4で相手に処理を強要できるのも頼もしい。
そんなウインドマージが2コスも重くなってしまった。純然たる強卡って感じだったし仕方ないかとも思われるが、暴走魔法陣がナーフされたことだし1コス増くらいで様子見ても良かったように思われる。それに、素の状態だとようじゅつしと同コストってのも...
魔力の奔流
エイトゼシカ最強の強卡。4コスで4~5ドローは単純に理不尽であり、しかもゼシカはそのアドバンテージを即座に盤面の掌握に転化する手段を満載している。3コス増のナーフは前代未聞だがそのくらいの強さはあった。
とはいえ、7コスでは流石に産廃としか言えない。今後見ることはなくなるだろう...
暴走魔法陣
silvergillさんからの指摘にもあったが、こいつの問題はコストじゃないと明らかになってきた感がある。第3弾~4弾の有力デッキであった魔法陣ゼシカにおいて、2コスから3コスへのナーフは確かに大変痛かった。それは、このデッキが盤面を処理しつつ、アグロとバーストを織り交ぜるミッドレンジだったからだ。ところが現今のエイトゼシカにおいて、このコスト増はそれほどの支障にならない。驚異的ドローである魔力の奔流を介して十分な量の手数さえ揃えれば、速読みの杖を経由してそれを消費しきり相手のライフを0にするのみだ。
仮にこいつを4~5コスにしたと考えてみよう。その場合、我々はどこかのターンにクロックチャージを唱えて暴走魔法陣を0コスにする(この「仕込み」はソロLV3より遥かに軽い)。そして然るべきターンにユニットをずらずら並べてメラとメラミとメラゾーマを打って勝利する。
口さがない者は、ナーフされてコストだけ元に戻り、情けなくなった暴走魔法陣を指さして「1マスだけで何が暴走だ」と嗤うかもしれない。だがライバルズが今後進化していくことを見据えれば、今の時点で暴走魔法陣の路線を切り替えておくことは必要だったのだ。
上記3枚のナーフによりエイトゼシカも事実上解体される。今後はよりコントロールに寄った構築を迫られるだろう。
ヒャドの極意
ナーフ後を見据えた調整というわけだが、個人的にこれキツイ...というのは、ナーフ後に7ターン目にようじゅつし→速読み→極意→ヒャドヒャドで勝つデッキを構想していたためだ。
ソウルイーター
倍は流石にやりすぎの部分もあったが(ドレアムをサクればライフ1→25まで回復してしまう)、エイトピサロでも不採用されるケースもありナーフするほどかという気もする。しかし、運営が言明しているとおり、純粋な卡力というよりアグロ復権のナーフであろう。
デビルアーマー
6/7/6が既に標準スタッツなのにもかかわらず、雷鳴の剣を装備するコスト踏み倒し能力さえ持っている。エイトゼシカからするとアグロテリーはカモだったのだが、今後はそうも言っていられないだろう。明言はされてないが、これもナーフ後のアグロテリー天下を予期しての措置に違いない。
ロトの血を引く者
LV1、2が顔に入るようになり、これまでユニットを展開しない相手に腐りがちだったという弱点を克服した。この強化は相当大きく、従来エイト・ソロを起用していたアーキタイプでもロトに乗り換える動きが出てきそうだ。テリーゼシカはこれ1枚で、王女の愛まで含め10点入れられるのだから脅威の一言である。
以下の
・プラズママウス
・かれくさネズミ
・なぞの神官
・タロットフォーチュン
については、下位リーダーとなってしまったトルネコ・アリーナ・ミネアに対する救済である。この中でもかれくさネズミは現状で十分活躍しているところ軽量化のナーフを享受し、トルネコをメタの中心たらしめる強卡に変貌するだろう。
これらをもとに現環境のアーキタイプの推移を予想してみよう(TierはGameboxを参考にした)。
Tier1
エイトゼシカ・・・現在のコンボ型は死に、コントロール型に移行する。ラリホービートルあたりが核になるだろう。
ソロククール・・・エイトゼシカと違ってデッキを組むモチベーションそのものが消滅してしまうだろう。
Tier1.5
エイトピサロ・・・とげこんぼうが無罪釈放されたのでダメージは比較的小さい。ソウルイーターをゴンズ辺りに取り替え存続するだろう。
Tier2
ギャンブルミネア・・・ノーダメージ。
アグロテリー・・・デビルアーマーを減らしスーサイドラインを重視する型に回帰する。第5弾でデビルアーマー以外にさほど良いパーツを獲得してないこともあり、今より上に上がることは考えにくい。
アグロピサロ・・・ノーダメージ。
Tier3
氷塊ゼシカ・・・ソロ、ヒャドの極意ともにナーフされ大きく弱体化。メタの真空地帯を埋めるには至らないだろう。
アグロアリーナ・・・強化
冒険者トルネコ・・・大幅強化
さらに新たなアーキタイプとして、ロトを起用した烈火拳アリーナが台頭するのではと予想している。というのは、
・ヒャド・メイジももんじゃ・ひとつめピエロ・みならいあくま/ウインドマージといった1点射撃の雨を降らせる天敵エイトゼシカの凋落。
・8ターンキル環境が去ったことにより、後手無念無想+閃光烈火拳の8コス、先手ナイトフォックス+閃光烈火拳の9コスが間に合う。
・ロトが本体を対象に取れるようになったことで、閃光烈火拳の必要カウントが減る。
といった風向きが利しているためだ。
そこで次期メタを大胆予想すると
Tier1
冒険者トルネコ
エイトピサロ
ギャンブルミネア
烈火拳アリーナ
Tier2
アグロテリー
アグロピサロ
コントロールミネア
Tier3
エイトゼシカ
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