https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/vintage-challenge-2017-11-26

今回のChallengeは、9月1日以降のヴィンテージにおけるターニングポイントになると断言する。なぜなら、Inferno OathのTier1を前提とするデッキビルドが始まったからだ。

それは卡選択にも現れている。例えば...
・3位のメンター。メインから封じ込める僧侶を3枚も投入している。
・10位のエスパーコントロール。メインからトリンケット・檻パッケージを仕込んでいる。
Inferno Oath自体が、サイド後の僧侶や檻と争うのではなくhardcastによってそれを出し抜く着想から生まれたデッキである以上、これら対策が真価を発揮するのはサイド後よりメインである。従って、彼らの判断は理にかなっている。

もう1つ、Inferno Oathが発端と思われるメタ現象として、Big Blueの復権がある。Inferno Oathのクリーチャーを見てみると、メインからはグリセルブランド及びデッキ名の由来である業火のタイタン。サイドからギセラ、ストームブレスドラゴン、魅力的な執政官、殺戮の暴君といった面々が並ぶ。彼らはいずれも戦場の制圧にかけて一騎当千の猛者たちであるが、アドバンテージの獲得という点ではどうかというと、グリセルブランド及びストームブレスの7マナもする起動型能力を除き干渉手段を持たない。となれば、手札内で完結する強い動きを突きつけるのが正解とは言えまいか。具体的には...
・大量ドロー 例:逆説
・コンボ 例:Vault-Key、ストーム
これらは9月1日までアメジストのとげに抑えられていた戦略でもあり、このタイミングで再検討することは有意義である。現に、Vault-Keyや逆説がこれまでと比べて大幅に勝ち上がっている(ただしストームは特にないが)。また、9位のストームはドローの連鎖をテーマとしており、みんな一度は組もうとするのだがSphereのせいで現実にはムリという判断が下されがちであった。そういうデッキが9位まで勝ち上がったこと自体、変化を示している。

さて、以上を手がかりに今後のメタ推移を大胆予想してみよう。

・オースに対し、古典的なBig Blueが復権し、一定の勢力を保つ。
・Big Blueに有効なFishやWorkshopが見直される。
・それらに対し圧倒的な盤面制圧力を誇るオースが挙がり、三つ巴が形成される。
・オースはクリーチャーの選び方でBig Blueにもある程度対応できるため(ルーリク・サーとか)、結局はキャスティングボードを握る存在として最強位を維持する。
・メンターは上記いずれにも戦えるデッキとして2~3番手を維持する。

これは非常に面白い環境になってきた。

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