最弱への旅4.5
連載を見返していたところ,とんでもない大物を書き落としていたことに気付いた.レジェンドの深奥に潜むこいつである.
Wood Elemental (3)(緑)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
Wood Elementalが戦場に出るに際し、好きな数のアンタップ状態の森(Forest)を生け贄に捧げる。
Wood Elementalのパワーとタフネスはそれぞれ、それが戦場に出るに際し生け贄に捧げられた森の数に等しい。
*/*
アンタップ状態という条件にまず視点が釘付けとなる.あたかも当然のように付け加えられたこの条件,これこそがWood Elementalを最弱界の帝王ならしめた要員である.アンタップ状態の土地を生け贄に捧げるということは,言うまでもないが,そこから捻出できるはずだった1マナを諦めることに等しい.早い話が,Wood Elementalは「(X)(3)(G)のX/Xクリーチャー」よりかなり劣るということだ.

Wood Elementalの恐ろしいところは,アンタップ状態という狂ったペナルティを外してもなお十二分に弱いということだ.当時の基準でも同コストにウォー・マンモス/War Mammothがおり,こいつに並ぶだけでも森3枚が必要となる.
リアニメイトとかマナ加速とか何らかの踏み倒し手段で出そうにも,序盤では生け贄に捧げるべき森が足りないので,しょうもないサイズでしか出てこない.そもそも土地1つで+1/+1では強化効率として割に合わない.

まっとうな使い方を諦め,森生け贄のコストを墓地アドバンテージの獲得に転化しようと考えると,今度は4マナ(実質それ以上)という重さが足を引っ張る.

どこまでも弱さ使えなさが幾重にも重なったその姿は,分厚い樹皮を身にまとった古樹を連想させるものがある.

<改善>
Fungus Elemental / 菌類の精霊 (3)(緑)
クリーチャー — ファンガス(Fungus) エレメンタル(Elemental)
(緑),森(Forest)を1つ生け贄に捧げる:菌類の精霊の上に+2/+2カウンターを1個置く。この能力は、このターン菌類の精霊が戦場に出た場合にのみ起動できる。
3/3
これですら特に使われはしなかった.

こいつが現スタンで使われるには,アンタップ状態とかいうふざけたテキストを省いた上で1マナにする必要があるだろう.モダン以下を狙うとなれば,相手の森も生け贄に供せる位の抜本的改革が必要かもしれない.

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