今回はアンティキティーだ.前2セットがところどころ宝石が埋もれた廃鉱山みたいな構成だったのに対して,このセットはかなりバランス調整が良い.特に青なんかは7枚中ヴィンテージで現役の卡のが3枚あり,残り4枚も程度の差こそあれ,相応の仕事をしてくれそうだ.他の連中も,現在の基準からみれば1マナくらい重いと思うものはあるが,精々その程度だ.

問題は次のアーティファクト2枚だ.
Rakalite / ラカライト (6)
アーティファクト
(2):クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージを1点軽減する。次の終了ステップの開始時に、ラカライトをオーナーの手札に戻す。
任意起動のダメージ軽減が危険な能力であることは確かで,一歩間違えれば手をつけられない無敵軍団になりかねない.しかしラカライトはその危険性を恐れるあまり,全てが倍くらいのコストに跳ね上がってしまった.特にこいつ自身がいちいち手札に戻ってくるというのがひどく,あなたがラカライトに莫大なマナを浪費しているうちに,対戦相手は盤面を完成させていることだろう.

改善案
Rakalite / ラカライト (4)
アーティファクト
(1):クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージを1点軽減する。次の終了ステップの開始時に、ラカライトをオーナーの手札に戻す。
アイディアの1つは自己バウンスを取り払うというもので,18000 wordsではそのチューンを施した具体例として万能薬を挙げている.ここではラカライトの能力を保ったまま,その適正なコストを求めるべく,こんな風に作ってみた.大幅に軽くなったが,これでもまだ最初の1点軽減までに5マナを要する.
Urza’s Miter (3)
アーティファクト
あなたがコントロールするアーティファクトが1つ戦場からいずれかの墓地に置かれるたび、それが生け贄に捧げられたものでない場合、あなたは(3)を支払ってもよい。そうした場合、カードを1枚引く。
これもラカライトと同じタイプで,書いてあることは悪くない.むしろ非常に強いほうだ.問題はそのコストで,3マナという構えるにはあまりに重いコストがUrza’s Miterを役立たずにしてしまっている.

改善案
Urza’s Miter (3)
アーティファクト
対戦相手1人がコントロールする呪文や能力が、あなたがコントロールするアーティファクトを破壊するたび、カードを1枚引く。
こんなデザインを考えもしたが,Workshopのサイドボード常連になってしまいそうである.改善案は適正なパワーレベルまで引き上げるのが目的であって,ヴィンテージ級に仕上げることまでは望まない.18000 wordsの提唱する「それが生け贄に捧げられたものではない場合」の一節を除去するのが最も有効な対策となるだろうか.

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