OGWとヴィンテージ２ 無色の可能性
2015年12月12日 TCG全般http://www.izzetmtgnews.com/archives/10265
今後は無色マナを◇;C(Colorlessの頭文字．何か間違えてる気がする)と表すこととなった．無色マナと不特定マナの差異の明確化であり，純粋な改良として歓迎する．またエルドラージに敵対する同盟者達の収斂と真逆のメカニズムであり，それらの対決を描くストーリーのゲーム上への反映としても秀逸だ．ただ，こういうマジック全体に関わる変更をブロックの途中で行うのは気にかかる．
さて，OGWスポイラーに対し当ブログとしては，MUDとBig Blueの双方から可能性を検討していくこととしたい．まず，すでにリークされた2枚，いや3枚についてだ．
Wastes
無色マナだけを産む新たな基本土地．無色マナ生成は，ハイブリッドランドをはじめ多くの土地が片手間にやれることであり，basicnessを以ってしてもそれらとの差を覆すことはできないと思われる．
ここで一つ確認しておこう．MUDはアーティファクトの扱いに関しては言うまでもなく最高のデッキだが，無色については見た目ほど得手でない．なぜならMishra’s Workshopはアーティファクトにしか支払えないためだ．MUDがコジレックを使おうと思ったら，金属細工師に頼るしかないだろう．その金属細工師にしても10マナとなるとそうやすやすとは出ず，自身アーティファクトではないコジレックがマナ生成に寄与することもないので，デッキ内のノイズに成り下がってしまう懸念も大きい(ディストーションだけに)同じ10マナの旧コジレックや新ウラモグが使われてないことから考えても，MUDでの採用は望み薄だ．2ターン目に唱えられれば，それだけで勝負を決める力があるのだが．
翻ってBig Blue系統ではどうか．オースやリアニメイトで出すのでは，手札補充の恩恵を受けられないことからポテンシャルを十分に引き出すことができない．しかし，全知経由でキャストできれば，グリセルブランドと違ってライフを問わず，エムラクールより精神壊しの罠に強いと，有能な卡となるに違いない．DTTの規制でメタゲームを追われたOmni-Tell/Oathだが，コジレックの登場で復権はなるだろうか．
MUDにおけるクリーチャーのコピーは，メタモーフによる磁石のゴーレムの連打で知られる．相手に反撃の暇を与えずに撲殺する常勝戦略として名高いあの挙動が，Mirrorpoolでも可能となるわけだ．ただ4Cの起動コストは，安定して用意できるほど軽くはない．決して非現実的とはいえないし，探検の地図のようにデッキ全体の形を崩さないサポートもあるのだが，MUDのような畳み掛けるデッキの場合，状況が整うまでタップインの1マナ土地にすぎないMirrorpoolはそぐわないかもしれない．使うなら，MUDよりはスタックス(特に赤をタッチしてゴブリンの溶接工を使うもの)か．
Big Blueについても概ね同様で，どちらの起動型能力も効果は強いがコストが重い．特に呪文コピーは打ち消しに対する牽制となり，Ancestral Recallや巡航,DTTをコピーして大量ドローしたり，修繕をコピーして即無限ターンに持ち込んだりもできる．ただMUDでは5マナという量が課題であるのに対し，Big Blueでは無色マナに苦労するという違いはある．Big Blueの無色マナ生成元を見てみると，まず定番中の定番としてSol Ring,Mana Cryptの両雄があり，Library of Alexandria,Mana Vaultとこれまた強豪が続く．しかし無色マナの供給源が4枚ではいささか心許ない．ここ一番でMirrorpoolを確実に起動するためには，ハイブリッドランドやAncient Tomb，Grim Monolithあたりまで必要となるだろう．問題はやはり，安定を犠牲にしてまでMirrorpoolを選択するかという一事に尽きる．土地でありながら，時にゲームを左右するほど大きな効果を持つという点では、他にない魅力があるのだが．
今後は無色マナを◇;C(Colorlessの頭文字．何か間違えてる気がする)と表すこととなった．無色マナと不特定マナの差異の明確化であり，純粋な改良として歓迎する．またエルドラージに敵対する同盟者達の収斂と真逆のメカニズムであり，それらの対決を描くストーリーのゲーム上への反映としても秀逸だ．ただ，こういうマジック全体に関わる変更をブロックの途中で行うのは気にかかる．
さて，OGWスポイラーに対し当ブログとしては，MUDとBig Blueの双方から可能性を検討していくこととしたい．まず，すでにリークされた2枚，いや3枚についてだ．
Wastes
無色マナだけを産む新たな基本土地．無色マナ生成は，ハイブリッドランドをはじめ多くの土地が片手間にやれることであり，basicnessを以ってしてもそれらとの差を覆すことはできないと思われる．
Kozilek, the Great Distortion 8CCLV1点ー新たなコジレックは，手札の大量補充と，打ち消しへの転化という２つの噛み合った能力を持ち，対戦相手に絶望を与える．
Legendary Creature - Eldrazi
When you cast Kozilek, the Great Distortion, if you have fewer than seven cards in hand, draw cards equal to the difference.
Menace
Discard a card with converted mana cost X: Counter target spell with converted mana cost X.
A void as cryptic as reality itself.
12/12
ここで一つ確認しておこう．MUDはアーティファクトの扱いに関しては言うまでもなく最高のデッキだが，無色については見た目ほど得手でない．なぜならMishra’s Workshopはアーティファクトにしか支払えないためだ．MUDがコジレックを使おうと思ったら，金属細工師に頼るしかないだろう．その金属細工師にしても10マナとなるとそうやすやすとは出ず，自身アーティファクトではないコジレックがマナ生成に寄与することもないので，デッキ内のノイズに成り下がってしまう懸念も大きい(ディストーションだけに)同じ10マナの旧コジレックや新ウラモグが使われてないことから考えても，MUDでの採用は望み薄だ．2ターン目に唱えられれば，それだけで勝負を決める力があるのだが．
翻ってBig Blue系統ではどうか．オースやリアニメイトで出すのでは，手札補充の恩恵を受けられないことからポテンシャルを十分に引き出すことができない．しかし，全知経由でキャストできれば，グリセルブランドと違ってライフを問わず，エムラクールより精神壊しの罠に強いと，有能な卡となるに違いない．DTTの規制でメタゲームを追われたOmni-Tell/Oathだが，コジレックの登場で復権はなるだろうか．
MirrorpoolSLV2点ー2種類の強力なコピー能力を備える無色土地．
Land
Mirrorpool enters the battlefield tapped.
T: add ◊ to your mana pool.
2◊, T, sacrifice Mirrorpool: Copy target instant or sorcery spell you control. You may choose new targets for the copy.
4◊, T, sacrifice Mirrorpool: Put a token onto the battlefield that’s a copy of target creature you control.
MUDにおけるクリーチャーのコピーは，メタモーフによる磁石のゴーレムの連打で知られる．相手に反撃の暇を与えずに撲殺する常勝戦略として名高いあの挙動が，Mirrorpoolでも可能となるわけだ．ただ4Cの起動コストは，安定して用意できるほど軽くはない．決して非現実的とはいえないし，探検の地図のようにデッキ全体の形を崩さないサポートもあるのだが，MUDのような畳み掛けるデッキの場合，状況が整うまでタップインの1マナ土地にすぎないMirrorpoolはそぐわないかもしれない．使うなら，MUDよりはスタックス(特に赤をタッチしてゴブリンの溶接工を使うもの)か．
Big Blueについても概ね同様で，どちらの起動型能力も効果は強いがコストが重い．特に呪文コピーは打ち消しに対する牽制となり，Ancestral Recallや巡航,DTTをコピーして大量ドローしたり，修繕をコピーして即無限ターンに持ち込んだりもできる．ただMUDでは5マナという量が課題であるのに対し，Big Blueでは無色マナに苦労するという違いはある．Big Blueの無色マナ生成元を見てみると，まず定番中の定番としてSol Ring,Mana Cryptの両雄があり，Library of Alexandria,Mana Vaultとこれまた強豪が続く．しかし無色マナの供給源が4枚ではいささか心許ない．ここ一番でMirrorpoolを確実に起動するためには，ハイブリッドランドやAncient Tomb，Grim Monolithあたりまで必要となるだろう．問題はやはり，安定を犠牲にしてまでMirrorpoolを選択するかという一事に尽きる．土地でありながら，時にゲームを左右するほど大きな効果を持つという点では、他にない魅力があるのだが．
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