http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/vintage-premier-2015-10-25

志ある100人以上のプレイヤーが名乗りを上げた.それはBaby Jaceによる時代の幕開けを告げるものだった.

1位は懐かしの墓荒らし.このデッキは死儀礼・腹心・突然の衰微とラヴニカ人たちを核としており,盤面と手札の両面で優位に立つグッドスタッフだ.しかしキャントリップの少なさから探査ドローの扱いは不得手であり,KTK以降の,DTTと巡航の支配するヴィンテージでは肩身が狭かった.

能動的に使えるスペルが少ない墓荒らしにおいて,ジェイスの裏面は最適の1枚とまでは言えない.むしろ少年時代の彼の良き理解者であり,死儀礼とウーズで墓地枚数をコントロールすることにより,手札の動かないMoxや賞味期限を切らしたFlusterstormを捨て切ったタイミングで裏返せる.同じ要領で,敵のジェイスの変身を阻むこともできるだろう.

2位のデルバー,4位のメンターとジェスカイが並ぶ.大量の能動的スペル,噴出,探査とジェイスとの好相性卡が山ほどあり,彼を一番うまく使えるのは断然このアーキタイプだ.両者が採用している石のような静寂は,なんといってもエンチャントというのが硬く,FoWを誘い出せるので強い.

3位はSteel City Vaultで,20枚ものアーティファクトで知識の渇望と物読みの卡力を最大限引き出す.墓荒らしほどではないにせよ探査ドローの扱いはさほど得意ではなく,今度のB/R改訂で最も得をしたアーキタイプの1つと見ている.

そして5位だが,すごいデッキだな...基本はヘックスメイジ・デプスで,深部+演劇の舞台コンボのために探検の地図を入れる→用途を増やすためにMishra’s Workshopも入れる(ここの発想凡人では不可能)→るつぼはじめ,コンボをサポートするアーティファクトを入れる,という流れだろうか.しかしながら,アーボーグの支援があればWorkshopもとりあえず沼であり,アーティファクトを引けなくても足を引っ張るわけではない.そう考えていくと,それなりに理にかなった構築にも思えてくる.デプスはコンボ成立こそ成功しやすいが,返しの除去一発で逆転されてしまう脆さがあったので,こういうアプローチで改善をはかるのは良いことだ.

7位はペインター.これもSteel City Vaultに並んで今回のB/R改訂における勝ち組.Vault-Keyと違い,ペインターは制限がかかっていないので複数投入できるのだが,それはコンボ成立確率の増加と引き換えに,2枚目以降が役立たたないという弱点も背負うこととなった.そこに知識の渇望制限解除だ.

ドレッジ4名がTOP16入りした.どうやらこのアーキタイプにまた新しい動きがあったようなのだ.1つは8位,15位の駆る龍王コラガン,彼女は炎の血族の盲信者の代替卡で,速攻によるキル・ターンの加速がその役割である.厳密にはコラガンが除去されるとゾンビも転ぶので盲信者のが強い場面も時々はあるのだが,暴露のピッチに使えるのと,単体での強さでは勝る.

12位,14位はさらにすごい.ドレッジへのFoW投入は多くのプレイヤーが夢見て叶わなかった構築なのだが(なぜ無理だったのかは知らない),今ようやく実現したようだ.さらに併合の大長まで投入し(これはドレッジではまれに見た卡)減速に意を用いているようだ.

コメント

van.
2015年10月27日12:40

12位、14位のドレッジはサイドも圧巻の凄さですね。

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