反省会反省会2:http://bagupokemon.diarynote.jp/201411120328097616/
6点-常軌を逸した強卡達.多くのデッキで使用が当然視される,メタデッキを作り上げた存在である,それの為だけに色をタッチされる,といった力量を備える.殿堂的な枠として定めたので,恐らく今後のセットで6点を得る卡はほぼないだろう.
例:噴出/Gush,Demonic Tutor,トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy

5点-ヴィンテージの主役級の卡であり,メタゲームを変動させうる存在.それを標的とした対策卡を積まれるレベルの影響力,存在感を示す.
例:Mana Drain,死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman,磁石のゴーレム/Lodestone Golem

4点-特定のデッキで大きな役割を果たす卡.または特定のデッキ相手に致命的な損害を負わせる卡.
例:けちな贈り物/Gifts Ungiven,世界のるつぼ/Crucible of Worlds,ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall

3点-あるアーキタイプでの使用を検討される卡.
例:ニンの杖/Staff of Nin,概念泥棒/Notion Thief

2点-あるアーキタイプで使われることはあるが遭遇率は3点より低い.サイドボード候補卡.
例:巧みな軍略/Strategic Planning,起源室/Genesis Chamber,窒息/Choke

1点ー可能性もないことはない.
例:巨大化/Giant Growth

0点-卡力が低くヴィンテージにおいては存在しえない卡.例:西風のスピリット/Zephyr Spirit
ブログを始めたのがWWK前だったが,以来新エキスパンションが発表される度,ヴィンテージ視点での評価を予想しては数カ月後に実績調査と繰り返してきた.しかしM12までは点数制でなかったり,点数がついていても極めて暫定的なもので統一を欠く問題があった.のみならず,当時と現在で評価が大きく覆った卡もある.そこで今回WWK~M12反省会を反省し,冒頭の基準で採点して総決算とすることを思い立った.ただ全部を全部評するのも面倒なので現在ヴィンテージで使われているもの及び,使われていない卡で特に言及しておきたいもののみ抜粋する.そこで以前は活躍していたが現在衰えた卡は1点とするルールを定める.

・WWK
http://bagupokemon.diarynote.jp/201003040943562541/

宝物探し
mtgdecksで48件.ただし今年に入ってからは1件のみで,ほぼ忘れ去られた1枚.レガシーではこれを鍵卡にした,土地で手札を水増しして禁止/ForbidでロックするCAB-Jaceというデッキが一時組まれていたが,レガシーの純正コントロールは頭ひとつ抜けた優秀さを持つ奇跡に一本化されてしまった.土地38枚のスワンデッキに入ったりもしているので,当記事の予想は一応当たったといえる.

払拭
MLV1点ーサイド用と予想しており,実際登場後しばらくはそういう使われ方が重だった.この頃の顕著な実績としてはBOM4レガシー優勝のサイドに3枚などが挙げられる.これがモダンでは全く逆であり,双子がカウンター・除去といった妨害全般を広範に打ち払ってコンボを完成させる攻撃的なカウンターとしての地位を築いた.なおLVでは狼狽の嵐に取って代わられた模様.強いて言えばGushには払拭のほうが強いかも.

奪い取り屋、サーダ・アデール
V1点ー待った甲斐はあり,ヴィンテージではFishや長期戦志向のランドスティルが主にサイドから投入する例がみられた.過去形なのは今年の採用率が0だから.言うだけ野暮だろうが,島渡りがブロックされないならMUDにも効いてもっと使われたかもしれない.カルドーサ型が多い今なら特に.

精神を刻む者、ジェイス
SMLV5点ー「やはりスタンダードからレガシーまで幅広く使われる良カードらしい」などと暢気なことを言っているが,この半年後にヴィンテージはジェイスの実力を目撃することとなる.初期はコントロールではなくTPSなどで使われており,今とは逆だった.それ以来ずっとBig Blueの切り札の立場を保っているが,天敵中の天敵概念泥棒の登場,MUDにおける破棄者・ミシュラランドの増加などにより,全盛期に比べれば権勢にもわずかに陰りがある.

深淵の迫害者
SLー陰謀団式療法とのシナジーは見込んだ通りだった.ただし黒単よりもセラピーを上手く使えるデッキとしてNic Fitがあり,そっちでの採用が多い

自然の要求
MLV4点ーこの予想は当たった.ヴィンテージでは極めて受けが広く重要な卡で,サイドボードの採用デッキ数は1848件とあらゆるデッキで信頼されている.もちろんドレッジのサイドにも,ASを除いてまず積まれる.ここまでではないがモダン・レガシーでも活躍.

テラストドン
V1点ー4年半前の僕は妙におどおどと「前にオースで使うとか言ってたけどこんなもん出すわけないですよねアホですよね僕」と述べるが,その後使われた.当時のオースはイオナ(手札)テラストドン(盤面)スフィンクス(ライフ)とエキスパート三者からなる布陣で相手をねじ伏せるタイプで,今から見ても完成度が高い.しかし今となってはグリセルブランドやBSC,エムラクールというさらなる強者が登場し,ねじ伏せる必要すらなく勝つデッキになってしまった.他フォーマットでも大体似たような推移をたどる.

磁石のゴーレム
LV5点ー始皇帝のない中国史を想像できず,キリスト教のないヨーロッパ世界を想像できないのと同様,影響が大きすぎて却ってそれを論じるのが難しいということが世の中にはある.ワールドウェイク以降の数年間でヴィンテージは大きく変化した,しかしそれは大づかみな傾向であり,単一のトピックとして磁石のゴーレムを上回る事件は,同時に登場した神ジェイスを含めても未だに起こっていないのではないか.

精力の護符
Mー割と期待していたがしばらくは鳴かず飛ばず.だが今,これとバウンスランド,踏査系卡と組み合わせてマナを出しては手札に戻し,また出し直し...とやって大量マナを出すコンボデッキが組まれているらしい.そのデッキ名がカンガルーと言うのだから面白い.

掘り出し物:
石鍛冶の神秘家
SMLV4点ーまさか次のブロックで殴打頭蓋なんて化物が刷られるとはなあ...ALA-ZEN期にサーチしていたのがバジリスクの首輪とビヒモスの大槌であることを考えると隔世の感がある.ヴィンテージでは攻撃までに2ターンかかるテンポの遅さが気にされしばらく使われずにいたが,誰かが実験してみたら強かったパターンで現在は1つの勢力を築いている.


・ROE
闘争の学び手/Student of Warfare
V2点ー現在,彼は主にヴィンテージの白ウィニーで学んでいる.霊気の薬瓶でマナを浮かせられるレガシーのデスタクの方が相性がいいような気がするのだが(ヴィンテージでは無のロッドの関係上薬瓶が入らない),打点よりもロックを優先したか.

サラカーの呪文刃/Surrakar Spellblade
待った甲斐もなく全然ダメだった.+1/+1カウンターではなくただの蓄積カウンターであるため,どこまで行っても戦闘時は2/1バニラに過ぎない.それなら冷淡なセルキーで確実に攻撃を与えながら1,2枚ずつ引いたほうが賢い.

コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
SMLーモダン611件,レガシー1563件という華々しい実績にひきかえヴィンテージではわずか6件.レガシーでは上位デッキのほとんどが軽量のクリーチャーに大きく依存しているとか,ヴィンテージには4マナ以上ばかりのMUDがあるといった解釈もできなくはないが,これだけの採用数差を説明することにはならない.思考囲いと比べてもDelverに強いという持ち味を活かし,Dark Depthあたりで使われるようになることを期待する.

窯の悪鬼/Kiln Fiend
グランビル復活の夢を託すプレイヤーも多かったが,結局大成できなかった.爆発力では感染勢力に勝てず,確実性では僧院の速槍に劣る.

二股の稲妻/Forked Bolt
Lー火/氷ですら重いRUG Delverの基本パーツ.デッキ唯一のアドバンテージ源という役割があるため,これを使いこなせるかどうかが上級者の分かれ道.最近はUR Delverの台頭もあってか従来1枚のところが2枚に増えている様子

古きものの活性/Ancient Stirrings
Mーここで書いてある通り5c Staxのstablerとしての役割を期待していた.だがヴィンテージの粋を集めた5c Staxでは,全てが一騎当千の卡でなければならない.モダンのトロンではかつて望んだような使われ方をしているので良しとしよう.

掘り出し物:
引き裂かれし永劫、エムラクール
SMLV3点ーなぜ彼女について言及していないのか自分でも不思議だ.オースの中ではこれとBSCの2枚体制にドラゴンの息を加え,速攻で殺すタイプがあり,テラストドンと違って現役なので3点.


・M11
http://bagupokemon.diarynote.jp/201008241504321247/

神聖の力線
SMLV3点ー登場から変わらず,バーンとストームからプレイヤーを守るサイドボードの定番として頼られる.レガシーANTなどではこれを意識してオアリムの詠唱より沈黙を影響するなど,構築への影響も大きなものがある.ところで今後の話をすると,オースは今後檻とババア双方を対策しなければいけなくなるから,突然の衰微への傾斜が強まるだろう.その結果,4マナの力線はかなり外しづらくなるのでは?

太陽のタイタン
MV2点ー一時期,ドレッジの主流はタイタンや命運縫いによるスピード重視のタイプ,名前もそのままにTitan Dredgeであった.GEN CON 2011を制したのもこのタイプのドレッジだったが,その9ヶ月後に開催されたBOM 2012の優勝は1ターンキルを完全に捨て,妨害を重視したIngot Dredgeであり,一転してこれが主流となった.推移は3点→2点となるだろう.しかし最近はまた戦慄の復活が入りはじめ,グリセルブランド+偏執狂と特にコンボ的な試みもある.その流れでタイタンも再評価されつつあり,このまま進むなら3点に復する可能性もある.

予期の力線
僕にとって非常に悔いの残る卡だ.これとストーム系デッキの相性の良さに目をつけて色々と試行錯誤したものの,構築力の至らなさから結局形にはできなかった.この場を借りて具体的なアイディアを述べてみよう.まず相手の唱えた呪文まで計上されるため,ストームで相手を殺すハードルが少し低くなる.修繕・巣穴からの総出に事実上の速攻がつく.ネクロポーテンスで引いたものを全部使えるため,事実上3マナのヨーグモスの取り引きとして使えるといった調子だ.なお,数少ない使用デッキとしてはベルチャーがあり,当たり前といえば当たり前なのだがいい使い方だと思う.

定業
MLV3点ーどのフォーマットでも大人気のドロー呪文.禁止まで食らうとは.

掘り出し物:
鋼の監視者
MV2点ー親和でかなりの権勢を誇っている。


・SOM
これはつい先日書いたばかり.
http://bagupokemon.diarynote.jp/201411050422351719/


・MBS
http://bagupokemon.diarynote.jp/201104211111551589/

レオニンの遺物囲い
LV2点ーヴィンテージではMoxを追放して足止めをかけられ,MUDにも有効.レガシーでもデスタクがサイドから投入することは多い.モダンの親和は物量で攻めてくるので,1体を一時追放ぐらいでは仕方がないようだ.

鋼の妨害
MV4点ーリリース後は定番とまでは行かないことから2点と評していたが,その後まさに定番となり評価を大きく高めた卡.ヴィンテージでの採用数を見るとメイン632-サイド846とそこまで開きがなく,鋼の妨害がハーキルの召還術の相互互換として位置づけられていることがわかる.ハーキルは効果が大きく,一発逆転とストーム稼ぎで大きく勝る.鋼の妨害は単純にアドバンテージを取れるので汎用性があり,最序盤のMoxenやSphereなど着地する前に対処せねばならないアーティファクトを打ち消せる.とBig BlueよりもFish系に向いた作りであることがわかるだろう,そして実際そのように住み分けされている.

荒廃鋼の巨像
LV5点ーこれを目にした時の驚きを今なお覚えている.Tinker GolemはしばらくBSC一強であったのが,ダクの登場やUR Delverの台頭があり,戦闘球や鋼の風のスフィンクスにメタの追い風が吹いてきた.それでもTinkerの筆頭には変わりなく,5点の評価も揺るぎない.

ボーラスの工作員、テゼレット
SLV2点ー求道者テゼレットと比較してみよう.まず2ターンキルのある旧テゼの方が強い.また,Vault-Keyを入れておけば済む旧テゼに対し,工作員の方は能力を活かすためにどうしても一定数(15枚ぐらい)以上のアーティファクトが必要になるため,悪意の大梟を入れたり,モノリスで増やしたりしてCSかTurboTezzに落ち着く.結果,新旧テゼが共存するリストが非常に多くなる.ダクの影響かは分からないが去年と比べて今年からずいぶん元気がなくなってしまった.点数で言えば3点からずるずると2点まで落ち込んできた感じ.親和や此間のEternal Weekendでも入賞したHelmratorなどレガシーでの方が元気がある.

ファイレクシアの破棄者
LV4点ーMUDもいくつかのアーキタイプに分かれたが,軽さと汎用性の高い能力が買われ,いずれにおいても採用される.今ではもう破棄者のないMUDの方が少ないぐらいだ(具体的な不採用デッキは,稲妻のすね当てまで投入したコンボ型のKuldotha,クリーチャー数を最低限まで絞ったEspresso Staxなど,いずれかの極に特化したものが多い)http://urx.nu/dLXT ではPWの増加が破棄者を強力たらしめていると述べたが,レガシーのデスタクやヴィンテージのGW-Hateなど,激戦区である白2マナ域にまでアーティファクト・クリーチャーであるこいつが入ってくるところを見ると,単純に卡力が非常に高いとみるべきのようだ.

掘り出し物:
聖別されたスフィンクス
SV2点ー四肢切断環境だったスタンダードのコントロール全般におけるフィニッシャー,そしてEDHのドロー長者という印象が強いが,ヴィンテージのBTBでも稀に使われる.

緑の太陽の頂点
SMLV2点ーレガシーのMaverickを築いた功績は不滅である.あと,2012年頃はhttp://urx.nu/dM4i のように緑太陽1枚と緑のクリーチャーを数種類入れておく形のGush Controlが模索されていたが,これは断念されてしまったようで,現在は専らGW系統で使われる.


・NPH
http://bagupokemon.diarynote.jp/201112181822438169/

Karn Liberated
SMLV1点ーレガシーのMUDは即ちMetalworkerであるため,手札から公開できないだけで運用に大きな支障はない.一方ヴィンテージとなるとMishra’s Workshopの支援を受けられないのが痛く,通った時の決定力を重視するプレイヤーに細々と使われているとはいえ2点以上はつけられない.

Elesh Norn, Grand Cenobite
SLV2点ー彼女のキャリアはスタン殻の頂点として始まり,現在はレガシーのリアニメイト候補として働いている.ヴィンテージでもウィニー対策としてドレッジやオースのサイドに使われることがある.UR Delver対策として非常に注目している卡.

Marrow Shards
半分冗談と僕自身述べたとおり,全く使われていない.だが現在,紅蓮術士を処理できる最軽量卡としての可能性が...?

Gitaxian Probe
SMLV3点ーブレストや思案といった定番ドローに比べれば尖ったところがあり,ロング・デック,ベルチャーのような超速コンボと,M14直後に試験されていたコンボ的なパイロマンサーデッキ(頭蓋骨絞めや陰謀団式療法などで入れてトークンを活用するタイプ)など,特段の理由があるデッキ以外では採用を控えられる傾向があった.だが,タルキールによって構築環境は一変し,探査ドロー・若き紅蓮術士・速槍とサポートできるギタクシア派の調査はどのフォーマットでも勝ち組となった.

Mental Misstep
SMLV4点ーモダン・レガシーでは汎用性と採用率の高さのあまり禁止を余儀なくされたMステだが,ヴィンテージではMUDのように効き目のない相手が多く存在し,フル投入されることは少ない(だからこそ4枚入れて勝ったEternal Weekendの2人は凄い).ヴィンテージにはMUDやドレッジのようなきわめて端的なデッキが多数存在するだけでなくメタゲーム上主要な地位を占めており,それらがこの環境の異常性を表していると受け取られがちだが,実はそれらが精神的つまづきのような汎用性の高すぎる卡に歯止めをかける役割を果たしており,むしろ環境の多様性に一役買っているのではないかと思う.

Phyrexian Metamorph
SLV4点ーSOMブロックでなされた新規戦力の大量投入に伴い,起こったMUD内の激しい淘汰を勝ち残ったクリーチャー.これで磁石のゴーレムか鉄線をコピーするだけでeasy win路線に乗れる.その一方で相手の強力なクリーチャーをコピーして劣勢を覆すこともできるのだから,まさに万能.理不尽なほどの多機能性だ.

Dismember
SMLV3点ー圧倒的な軽さからオールスターとなった除去呪文.ヴィンテージにおいて5点のマイナス修整は,これまで稲妻への耐性を誇っていたオーリオックの廃品回収者,タルモゴイフやカルドーサの鍛冶場主さえも倒す威力があり,これで届かないのはTinker Golem程度しかない.基本的にはサイド用だが,最近はTerra Novaがメインから4枚積みしている.困ったもんだ.

Praetor’s Grasp
これまた期待を裏切られた卡.確かに相手のライブラリーを痩せさせる効用はあるだろう,だが勝ち手段が苦悶の触手1枚だけのようなコンボを除いて,それが決定的な影響を及ぼす見込みも少ない.結局Grim Tutorで十分という話になる.

Surgical Extraction
LV3点ー極めて軽く,プレイヤーの様々な技能を問う良卡である.墓地利用を封印するというより遅らせる卡なので,どちらかといえばビートダウン向け.とにかくスペルを唱えたいUR Delverなんかは,墓地対策をこれと貪欲な罠に任せるケースが多い.不毛の大地で割ったデュアルランドを摘出し,その色の呪文を詠唱不能に追い込むプレイも強力.

掘り出し物:
Porcelain Legionnaire
SV1点ー白単鋼でデビューし,ヴィンテージでもパワー3の先制は極めて堅いのでMUDと白ウィニー双方で用いられた.が,それも昔の話で今年の採用数は5件のみ.コカトリスだと結構見るのだが...僕自身の評価を述べると,MUD用の壁としてサイドボードに入れられないかと考えた事がある.実質2マナと軽いが実態は3マナであり,虚空の杯に強い.またアーティファクト・クリーチャーであるためアメジストのとげや磁石のゴーレムに加圧されず,有利である.そしてパワー3の先制攻撃はほとんどのMUDクリーチャーを一方的に破る.mtgdecksで見てみると,http://urx.nu/dMMD 僕と同じ発想と思われるデッキが3,4件ほど見つかる.

Slash Panther
V1点ー前回先駆のゴーレムの項で述べたように,一時期は大変流行したのだが(この時期なら3点はあった),2012年半ばほどから潮が引けるように消えてしまった.mtgdecksでの検索結果もこの実感と一致する.http://urx.nu/dMFP この2012年半ばというのは,KuldothaがMUDの主流となり,Espresso Staxがそれに次ぐ勢力となっていた時期であり,どちらにも今ひとつ沿わない豹があぶれて今日まで来た格好ではなかろうか.

Noxious Revival
V3点ーモダンやレガシーでも全く0という訳ではない(特に前者は隆盛コンボで使われだした)が,本場はやはりヴィンテージだ.用途は2つ,まずけちな贈り物で「これ+ヨーグモスの意志+Vault+Key」と仕込む.またはルーン傷の悪魔オースでTime Walkを連鎖させるためにサーチしてきてアップキープ中に唱える.この通り,いかにもヴィンテージらしい使われ方だ.

Batterskull
SMLV3点ー石鍛冶から3ターン目に出てきて,多くのプレイヤーを勝利に導いてきた卡だが,その石鍛冶が禁止された後のスタンやモダンでも普通に使われているところを見ると,単純に強いのだろう.(神話レアとコモンを比べるのはフェアでないかも知れないが)ダブルシンボルの暁駆けの聖騎士と比べても,ひどい性能差である.ヴィンテージのMUD(もちろん石鍛冶はない)でも31件の利用が確認できる.ダクとURに強いので今後増えるのではないかと思っているのだが,どうなるか.


・M12
http://bagupokemon.diarynote.jp/201107061205323988/

堂々たる撤廃者
LV2点ーやはり白ウィニー,時々GW-Hateの一員なのだが,魂の洞窟を得た今,白ウィニーは必ずしも撤廃者に頼らなくとも戦えると感じる.こいつの真価はむしろコンボサポートではないだろうか.白の濃いコンボデッキ(Bomberman等)で魂の洞窟から出てこられると,否応なくコンボの観客に貶められ台パンレベルの強さなのである.この使い方はレガシーのセファリッド・ブレックファーストでも見られる.

個人的聖域
すいません.テキストちゃんと読んでませんでした...

練達の盗賊
当時の自分にはわざわざ会話仕立てにまでしてご苦労と言いたいが,誘惑蒔きには遠く及ばない.まあ,今はこいつよりさらに凄い多元宇宙一の盗賊が出てきたから良しとしよう.

無限の日時計
レガシーの白スタックスでの採用が確認できた.4件だけでは「使われている」とは言えないが.ロックとターンスキップを組み合わせるというアイディア自体は遥か時エイトグの時代から実用化されていたことだ.まあ,ヴィンテージならこれを使うぐらいならTime Vaultに頼るほうがマシだろう.

埋没した廃墟
SLV3点ー初めて知ったが,スタンでは交易所でかなり採用されていた.ヴィンテージでは煙突を使うタイプのMUD(従来通りEspresso Staxと呼んでよいものか不安.クリーチャー数が増えたので)を中心に99件の採用があり,中にはミシュラの工廠を抜いて4枚のものまであった.

掘り出し物:
ルーン傷の悪魔
V2点ーメインサイド含め,採用全てがヴィンテージのオースである.ここで特筆したいのはサイドの方で,オースへのASはかなり昔からある戦略ではあるが,M12以降はこのルーン傷が特に人気のようだ.


まとめ

WWK
5点ー精神を刻む者、ジェイス 磁石のゴーレム
4点ー自然の要求 石鍛冶の神秘家

ROE
3点ー引き裂かれし永劫、エムラクール
2点ー闘争の学び手

M11
3点ー神聖の力線 定業
2点ー太陽のタイタン 鋼の監視者

SOM
4点ーカルドーサの鍛冶場主 
3点ーレオニンの裁き人 ワームとぐろエンジン マイアの戦闘球 虚無の呪文爆弾 漸増爆弾 オパールのモックス
2点ーダークスティールの巨大戦車

MBS
5点ー荒廃鋼の巨像
4点ー鋼の妨害 ファイレクシアの破棄者
2点ーレオニンの遺物囲い ボーラスの工作員、テゼレット 聖別されたスフィンクス 緑の太陽の頂点

NPH
4点ー精神的つまづき ファイレクシアの変形者
3点ーギタクシア派の調査 四肢切断 頭蓋の摘出 有毒の蘇生 殴打頭蓋
2点ー大修道士、エリシュ・ノーン

M12
3点ー埋没した廃墟
2点ー堂々たる撤廃者 ルーン傷の悪魔

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