Brian Demarsの提言

2014年10月30日 TCG全般
http://www.starcitygames.com/article/29618_Vintage-Champs-And-The-Next-Step.html

ヴィンテージに精通するプレイヤー,Brian Demarsの手になるこの記事は,彼自身の参戦記・優勝Oathの分析・そして宝船の巡航/Treasure Cruiseの規制論からなり,彼は最後の問題に肯定的な予測を見せている.

僕が考えるには,レガシーの巡航は何らかの措置が必要なレベルだろう,しかしヴィンテージについてはフォーマット全体がこれに順応できないか観察するのも一つの対応ではないか.例えば,虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbombをはじめとした墓地対策卡が増加することでメタゲームが均衡できれば,制限の措置までは必要ないわけだ.この手の卡をメインから投入することを要請するようなメタが健全なのかと問われると返答に窮するが,元々ヴィンテージではほとんどのデッキは何らかの形で墓地利用をしており,完全に無縁な白ウィニーの方が少数派の環境だ,だからメインにクリーチャー除去やアーティファクト破壊を入れるのと大差ないだろうと強弁することはできるかもしれない.

しかしBrianが指摘するように,下位の制限卡を越える力を持つ卡が野放しという今日の環境は確かに不公平なものがある.実際問題,知識の渇望より巡航のほうが強い.ただ彼が他に挙げた磁石のゴーレム,ドルイドの誓い,Mishra’s Workshopはアーキタイプを形成するタイプの卡で,規制したら絶対つまらなくなるからあまり良い例えではないかな.僕としては巡航の制限よりも,その受益者=Delver系統が使わなそうな制限卡を解禁することで,他のデッキが巡航に対抗できるようにするやり方での調整を熱望している.

この際だから,ヴィンテージの制限リストを振り返ると,全てのプレイヤーに関わる問題であるSolomoxen8枚を除いた残りの大部分が青黒系のデッキ,特に超高速のストームを食い止めるために存在する.その例外は3枚で,うち2枚がWorkshopに連なる露天鉱床/Strip Mineと三なる宝球/Trinisphere,最後が天秤である.ヴィンテージにおけるFishの台頭は2009年ごろから本格化してきたが,もし来年1月にある改訂で巡航が規制されるとすれば,我々はついにFishを原因とする制限卡を持つことになるわけだ.

てか天秤/Balanceはデルバーに対しかなり強いんじゃないか?2マナで巡航のドローをまるまる捨てさせられるし,トークンも一掃できる.天秤で捨てさせた卡を元手に2発目打たれたら哀しみを背負うことになるが.

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