ヴィンテージ大会感想:Eternal Weekend 2014
2014年10月28日 TCG全般http://www.mtgdecks.net/events/view/15784
まず,今大会の台風の目となったDelverの,数あるFish(クロックパーミッション)の中での立ち位置についての持論を述べさせてほしい.その特徴を一言で言えば初速に優れるが対応力に劣るというもので,例えば墓荒らしには突然の衰微,Noble Fishにはクァーサルの群れ魔道士と万能除去があったが,Delverにはその相当物が含まれていない.また,これらのデッキがマナクリーチャーを擁し(そのクリーチャーが各々のデッキ名になっているのは象徴的だ),その一歩の差がマナ拘束(無のロッド,不毛の大地)を有力なものにしていたのに対し,Delverでは,あまり入れると変身が遅れるという単純な理由もあり,それらはカットされている.構造上クリーチャーもあまり多くは入れられないのも相俟って,息切れには非常に弱いアーキタイプだった.そこを補うドローとして,従来噴出/Gushが頼られていたが,1ヶ月ほど前にもっといい卡が出たわけだ.
スペルを大量に積み,どんどん消費すること自体がデルバー・紅蓮術士のクロックを助ける性格を持つUR Delverにおいて,宝船の巡航は探査を稼ぐのも楽だし,3ドローによる恩恵,つまり初速の維持も特に大きい.この唱える前と後,二重の好相性がヴィンテージのDelverをここまで押し上げたと見ている.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92320
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92322
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92325
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92326
TOP8のDelver4デッキのintersectionをとり,機能別卡枚数を書き出してみた.(土地のところは純正URとRUgによって違い,緑についても文字通りタッチのものと割と濃いものがあるため,比較はかえって混乱を招きそうなので入れなかった.)
前者の候補は瞬唱・三角エイ・ヴェンディリオン・ちょっと落ちて宿敵・ゴリラのシャーマンあたりで,どのマッチアップを改善するかに応じて選ぶことになる.その意味では,より広く,クリーチャーではないがダク・フェイデンをこの枠として捉えてもよいだろう.他,レガシー版では既にここの地位を確立している速槍がヴィンテージにも波及してくる可能性は高いし,つい先日発表されたDualcaster mageにもポテンシャルを感じる.
後者は,要は定業とギタクシア派の調査のバランスだ.ギタクシア派の調査は巡航・紅蓮術士との相性が良好であるものの,デルバーの反転に益さない.クリーチャーのチョイスがデッキの立ち位置を決める枠とするなら,こちらは方向性を調整する枠といえる.
上4デッキの中ではRyan Glackinのリストが評判のようだが,上のような選択肢の中で2・4枚挿しを多用したことが中庸と調和を生み出したためではないだろうか.これと比較的似た準優勝Dario Morenoのリストも良いが,巡航3がふっ切れてないように感じてしまう.
7位Griffinのデッキはドローが少なめな分妨害とクリーチャーが多い.ブレスト・思案制限のせいで,ヴィンテージデルバーはレガシーほど確実に変身してくれないので,それへの依存度を減らすのも一つの方針だ.その一方で,最近は抜かれがちな神秘の教示者の採用しているあたりにさり気ないバランス感覚が感じ取れ,好印象.
4位のRyan Eberhartは,逆にパーマネントを絞ってスペル枚数実に33枚.だが連打すると弱いギタクシア派の調査を4枚は少しやり過ぎではと思う.これが例えばレガシー選手権優勝のデッキであれば,紅蓮術士と巡航だけでなく速槍とも連携を持つので納得なのだが.
TOP8のオースプレイヤーであるToccoとHarryは2人共クリーチャーデッキの増加をデッキ選択理由に挙げているが,この狙いは正解だった.今日のオースは誓い誘発と勝利がほぼ等価値であり,デッキパワーの点は不足なし.上で考察したUR Delverに対しても,ドルイドの誓いは対処しづらいエンチャントである上,2マナなので後手Moxなしの悪条件下でも巡航で引かれる前にプレイできると,巡航で改善されていない部分を突く戦略で,非常に相性が良い.
気になるのは衰微を持つ墓荒らしとクリーチャーを出さずに殴り殺してくるTerra Novaだが,前者は日本での強さに反して今大会では少なかったようだ.後者は正直ちょっとわからないが,果樹園をきちんと引いたのだろう.
さて,優勝のMark Toccoのグリセルオースと3位のHarryを見比べてみよう.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92319
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92321
Tocco氏はオース研究の第一人者であるGreg Fenton氏と親しく,彼が先月プレイしたデッキには,今回の原型を見出すことができる.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/86397
これを見ると,Toccoのデッキは勝ち手段が非常に限られているのが特徴的で,オースの中でもかなり独特であるとわかる.まず,9月のFenton版の時点で最大のフィニッシャーであるヨーグモスの意志が外れている.Tocco版からはさらにVault-Keyすらも抜け(本人談では手に入らなかったそうだ),グリセルブランドを除けばジェイス-13ぐらいしか勝ち手がない.Toccoはこれらの枠にまず実物提示教育を投入してコンボをグリセルブランドに一本化し,残りは妨害と定業で埋めた.これは速度や絶対的なデッキパワーと引き換えに安定とメタゲームへの適応を優先する,いわばFish的発想のオースである.
逆にHarryのデッキはVault-Key・テゼレットのパッケージもヨーグモスの意志も含まれた王道の構成だ.さらにタルキールからの新ドロー,時を越えた探索(インタビューでこれを褒めている)も追加されている.爆発力とかアドバンテージの追求といった価値観ではこちらが大幅に勝るだろう.
このように両者の方向性はだいぶ異なるものの,それぞれの信念に基いてオースを通す戦略を立てて実践し,結果を出したわけだから,敬服の一言である.僕が指摘したいのはだから,オースを誘発させるまでの戦略よりもむしろその後だ.勢いに乗った若き紅蓮術士の刻むクロックは恐ろしいものがあり,グリセル降臨後でさえあわやという一幕があったほどで,ペイ7点などとても考えられない感じだった.つまりこのマッチアップでは,グリセルブランドの利点は絆魂にこそあった訳だが,それだけならグリセルブランドよりも適任者がいる.それは鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Windで,警戒+絆魂パワー6のダメージレース力を覆すことは誰をもってしても不可能だろう.しかもプロテクション範囲も一致している.
さて,メタゲーム上,両者のデッキはどんな性格があるのか.Toccoのデッキは誤った指図2枚が特徴である.これはDelverにはさほど有効でないが(巡航は対象を取らないし,Mステや狼狽の嵐などカウンター合戦でも効きが悪いものが多い)墓荒らしとBig Blueには強い.MUDに対しては無駄卡が8枚もあって弱いため,サイドはそれらと交代するMUD対策が[真髄の針2,突然の衰微3,自然の要求3]と8枚.残り7枚は[3虚無,4力線]墓地対策で,針と合わせて9枚をドレッジ相手に突っ込める仕様.Delverを明確に対策した卡といえば,メイン1枚の大渦の脈動ぐらい,サイドからは衰微があるが,これもデルバーはいいとして若き紅蓮術士には効き目が薄い卡だ.この点について,Tocco自身のコメントをプロフィールから引用してみよう."What has been the most important card in your deck this weekend? Why? "ー"Maelstrom Pulse, but no, seriously, it was Oath of Druids"
一方のHarryはメインサイド3枚の衰微に加え,毒の濁流/Toxic Delugeをきっちり取っており,UR DelverらFish系デッキへの意識が強い.ドレッジ対策は[力線4,トーモッド2]の計6枚にとどめ,[強迫2]をメインの思考囲い2に被せることでBig Blue~コンボへの対策も盛り込まれているなど全方位的であり,こちらの方がメタに合っている気がする.
しかし一番重要なのは,両者ともが対Delverに有用なMステを4枚投入していることだろう.この卡はテンポ面で秀逸なものの効かない相手も多く,フル投入は普通のBig Blueならばためらうところ,英断である.やはり勝ち抜いてきたデッキには相応の理由がある.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92324
MUD愛好家,Nam Tranが持ち込んだのは今時珍しいカルドーサなしの金属細工師MUD.威圧の杖などには懐かしさすら覚える.MUD最強卡である三なる宝球がサイドに置いてあるのは何事かと思ったが,優秀で金属細工師からの大量マナ戦略にも合致するはずのファイレクシアの変形者が採用されてないあたりから察するに,同型対策を強く意識されたリストと推測される.現在主流のTerra Novaは変形者+四肢切断でライフ消費が激しい,そこで自分はライフを極力温存していれば,自然とダメージレースで打ち勝てるというわけだ.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92323
Roland ChangのMartelloはオーソドックスな構成であまりコメントするところがない.ただひたすらに強い.と,これだけでは面白くないので少しばかりメタの話を.ダク・フェイデンはMUDを駆逐することはできなかったが,確実に影響は与えた.それは彼に対抗できるミシュラランドと破棄者の地位向上で,Roland・Nam共に両方フル投入している.http://www.mtgdecks.net/archetypes/analysis/168/all ここでLast year→month→weekと移っていけば,Mishra’s FactoryとPhyrexian Revokerが着実に増えているのがわかるはずだ(といってもWeekはこの2デッキしかないのでほとんど詐欺だが,増加は確かだ)
まず,今大会の台風の目となったDelverの,数あるFish(クロックパーミッション)の中での立ち位置についての持論を述べさせてほしい.その特徴を一言で言えば初速に優れるが対応力に劣るというもので,例えば墓荒らしには突然の衰微,Noble Fishにはクァーサルの群れ魔道士と万能除去があったが,Delverにはその相当物が含まれていない.また,これらのデッキがマナクリーチャーを擁し(そのクリーチャーが各々のデッキ名になっているのは象徴的だ),その一歩の差がマナ拘束(無のロッド,不毛の大地)を有力なものにしていたのに対し,Delverでは,あまり入れると変身が遅れるという単純な理由もあり,それらはカットされている.構造上クリーチャーもあまり多くは入れられないのも相俟って,息切れには非常に弱いアーキタイプだった.そこを補うドローとして,従来噴出/Gushが頼られていたが,1ヶ月ほど前にもっといい卡が出たわけだ.
スペルを大量に積み,どんどん消費すること自体がデルバー・紅蓮術士のクロックを助ける性格を持つUR Delverにおいて,宝船の巡航は探査を稼ぐのも楽だし,3ドローによる恩恵,つまり初速の維持も特に大きい.この唱える前と後,二重の好相性がヴィンテージのDelverをここまで押し上げたと見ている.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92320
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92322
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92325
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92326
TOP8のDelver4デッキのintersectionをとり,機能別卡枚数を書き出してみた.(土地のところは純正URとRUgによって違い,緑についても文字通りタッチのものと割と濃いものがあるため,比較はかえって混乱を招きそうなので入れなかった.)
Intersection:これを見れば,固定パーツ以外の争点となる部分が浮き彫りになる.それは第一に9枚目以降のクリーチャー,第二に1マナドローの人選である.
Maindeck
4 Young Pyromancer
4 Delver of Secrets
3 Treasure Cruise
1 Ponder
2 Preordain
1 Time Walk
1 Ancestral Recall
1 Brainstorm
2 Gush
3 Mental Misstep
4 Force of Will
3 Lightning Bolt
1 Fire//Ice
1 Mox Sapphire
1 Mox Ruby
1 Black Lotus
機能別卡枚数:
クリーチャー9~12
カウンター10~13
複数ドロー7
マナ17~18
前者の候補は瞬唱・三角エイ・ヴェンディリオン・ちょっと落ちて宿敵・ゴリラのシャーマンあたりで,どのマッチアップを改善するかに応じて選ぶことになる.その意味では,より広く,クリーチャーではないがダク・フェイデンをこの枠として捉えてもよいだろう.他,レガシー版では既にここの地位を確立している速槍がヴィンテージにも波及してくる可能性は高いし,つい先日発表されたDualcaster mageにもポテンシャルを感じる.
後者は,要は定業とギタクシア派の調査のバランスだ.ギタクシア派の調査は巡航・紅蓮術士との相性が良好であるものの,デルバーの反転に益さない.クリーチャーのチョイスがデッキの立ち位置を決める枠とするなら,こちらは方向性を調整する枠といえる.
上4デッキの中ではRyan Glackinのリストが評判のようだが,上のような選択肢の中で2・4枚挿しを多用したことが中庸と調和を生み出したためではないだろうか.これと比較的似た準優勝Dario Morenoのリストも良いが,巡航3がふっ切れてないように感じてしまう.
7位Griffinのデッキはドローが少なめな分妨害とクリーチャーが多い.ブレスト・思案制限のせいで,ヴィンテージデルバーはレガシーほど確実に変身してくれないので,それへの依存度を減らすのも一つの方針だ.その一方で,最近は抜かれがちな神秘の教示者の採用しているあたりにさり気ないバランス感覚が感じ取れ,好印象.
4位のRyan Eberhartは,逆にパーマネントを絞ってスペル枚数実に33枚.だが連打すると弱いギタクシア派の調査を4枚は少しやり過ぎではと思う.これが例えばレガシー選手権優勝のデッキであれば,紅蓮術士と巡航だけでなく速槍とも連携を持つので納得なのだが.
TOP8のオースプレイヤーであるToccoとHarryは2人共クリーチャーデッキの増加をデッキ選択理由に挙げているが,この狙いは正解だった.今日のオースは誓い誘発と勝利がほぼ等価値であり,デッキパワーの点は不足なし.上で考察したUR Delverに対しても,ドルイドの誓いは対処しづらいエンチャントである上,2マナなので後手Moxなしの悪条件下でも巡航で引かれる前にプレイできると,巡航で改善されていない部分を突く戦略で,非常に相性が良い.
気になるのは衰微を持つ墓荒らしとクリーチャーを出さずに殴り殺してくるTerra Novaだが,前者は日本での強さに反して今大会では少なかったようだ.後者は正直ちょっとわからないが,果樹園をきちんと引いたのだろう.
さて,優勝のMark Toccoのグリセルオースと3位のHarryを見比べてみよう.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92319
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92321
Tocco氏はオース研究の第一人者であるGreg Fenton氏と親しく,彼が先月プレイしたデッキには,今回の原型を見出すことができる.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/86397
これを見ると,Toccoのデッキは勝ち手段が非常に限られているのが特徴的で,オースの中でもかなり独特であるとわかる.まず,9月のFenton版の時点で最大のフィニッシャーであるヨーグモスの意志が外れている.Tocco版からはさらにVault-Keyすらも抜け(本人談では手に入らなかったそうだ),グリセルブランドを除けばジェイス-13ぐらいしか勝ち手がない.Toccoはこれらの枠にまず実物提示教育を投入してコンボをグリセルブランドに一本化し,残りは妨害と定業で埋めた.これは速度や絶対的なデッキパワーと引き換えに安定とメタゲームへの適応を優先する,いわばFish的発想のオースである.
逆にHarryのデッキはVault-Key・テゼレットのパッケージもヨーグモスの意志も含まれた王道の構成だ.さらにタルキールからの新ドロー,時を越えた探索(インタビューでこれを褒めている)も追加されている.爆発力とかアドバンテージの追求といった価値観ではこちらが大幅に勝るだろう.
このように両者の方向性はだいぶ異なるものの,それぞれの信念に基いてオースを通す戦略を立てて実践し,結果を出したわけだから,敬服の一言である.僕が指摘したいのはだから,オースを誘発させるまでの戦略よりもむしろその後だ.勢いに乗った若き紅蓮術士の刻むクロックは恐ろしいものがあり,グリセル降臨後でさえあわやという一幕があったほどで,ペイ7点などとても考えられない感じだった.つまりこのマッチアップでは,グリセルブランドの利点は絆魂にこそあった訳だが,それだけならグリセルブランドよりも適任者がいる.それは鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Windで,警戒+絆魂パワー6のダメージレース力を覆すことは誰をもってしても不可能だろう.しかもプロテクション範囲も一致している.
さて,メタゲーム上,両者のデッキはどんな性格があるのか.Toccoのデッキは誤った指図2枚が特徴である.これはDelverにはさほど有効でないが(巡航は対象を取らないし,Mステや狼狽の嵐などカウンター合戦でも効きが悪いものが多い)墓荒らしとBig Blueには強い.MUDに対しては無駄卡が8枚もあって弱いため,サイドはそれらと交代するMUD対策が[真髄の針2,突然の衰微3,自然の要求3]と8枚.残り7枚は[3虚無,4力線]墓地対策で,針と合わせて9枚をドレッジ相手に突っ込める仕様.Delverを明確に対策した卡といえば,メイン1枚の大渦の脈動ぐらい,サイドからは衰微があるが,これもデルバーはいいとして若き紅蓮術士には効き目が薄い卡だ.この点について,Tocco自身のコメントをプロフィールから引用してみよう."What has been the most important card in your deck this weekend? Why? "ー"Maelstrom Pulse, but no, seriously, it was Oath of Druids"
一方のHarryはメインサイド3枚の衰微に加え,毒の濁流/Toxic Delugeをきっちり取っており,UR DelverらFish系デッキへの意識が強い.ドレッジ対策は[力線4,トーモッド2]の計6枚にとどめ,[強迫2]をメインの思考囲い2に被せることでBig Blue~コンボへの対策も盛り込まれているなど全方位的であり,こちらの方がメタに合っている気がする.
しかし一番重要なのは,両者ともが対Delverに有用なMステを4枚投入していることだろう.この卡はテンポ面で秀逸なものの効かない相手も多く,フル投入は普通のBig Blueならばためらうところ,英断である.やはり勝ち抜いてきたデッキには相応の理由がある.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92324
MUD愛好家,Nam Tranが持ち込んだのは今時珍しいカルドーサなしの金属細工師MUD.威圧の杖などには懐かしさすら覚える.MUD最強卡である三なる宝球がサイドに置いてあるのは何事かと思ったが,優秀で金属細工師からの大量マナ戦略にも合致するはずのファイレクシアの変形者が採用されてないあたりから察するに,同型対策を強く意識されたリストと推測される.現在主流のTerra Novaは変形者+四肢切断でライフ消費が激しい,そこで自分はライフを極力温存していれば,自然とダメージレースで打ち勝てるというわけだ.
http://www.mtgdecks.net/decks/view/92323
Roland ChangのMartelloはオーソドックスな構成であまりコメントするところがない.ただひたすらに強い.と,これだけでは面白くないので少しばかりメタの話を.ダク・フェイデンはMUDを駆逐することはできなかったが,確実に影響は与えた.それは彼に対抗できるミシュラランドと破棄者の地位向上で,Roland・Nam共に両方フル投入している.http://www.mtgdecks.net/archetypes/analysis/168/all ここでLast year→month→weekと移っていけば,Mishra’s FactoryとPhyrexian Revokerが着実に増えているのがわかるはずだ(といってもWeekはこの2デッキしかないのでほとんど詐欺だが,増加は確かだ)
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