GPパリ TOP8　追記:優勝はチームアメリカ

2014年2月17日 TCG全般コメント (4)

http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gppar14/welcome#1

奇跡コントロール3
チームアメリカ2
リアニメイト
赤単ペインター
エスパーデスブレード

今回の勝ち組は奇跡コントロールという結果となった.思うに真の名の宿敵の台頭がこれを招いたのではないか.ネメシスの与えた影響は非常に大きく,エスパーブレードはメインから妄信的迫害を投入し,チームアメリカのサイドに至っては湿地での被災なんか3枚も入れているように,各プレイヤーはこのプロテクション(プレイヤー)を打ち破るべく相当な苦労をしているわけだが,妄信的迫害はともかく(それもデスブレードとはそこまで相性良くないと思う)湿地での被災なんかははっきり言ってそこまで強くない卡であり,これらを投入した分デッキパワーは下がってしまう.そこへいくと,奇跡コントロールの切り札である終末は無理なくプロテクション(プレイヤー)を打ち破れる貴重な卡だ.

2デッキ入賞のチームアメリカといえば,黒の秀逸な卡を多用したことによる,レガシーのクロックパーミッション勢の中でも独特なデッキリストが好きだったのだが,RTRの黒緑強化以来すっかり普通のデッキになってしまい,寂しい気持ちだ.死儀礼によってSinkholeを使うスペースはなくなり,今また墓忍びも優等生の宿敵に席を譲ったというわけだ.おそらくHymn to Tourachも別な卡に取って代わられるだろう.

赤単ペインターのような2マナランドに基づくストンピィ系デッキは好きである.この手のデッキでは,(2)(色)のクリーチャー達が脚光を浴びることになるのだが,実力があっても重いゆえに普段あまり見られないこうしたクリーチャーが頑張っているのを見ると勇気づけられるし,製作者の卡に対する知識が問われるアーキタイプでもある.この種のデッキの頂点に立つのが,TOP16にいるようなNic Fitであろう.ZENO氏の考察は非常な名著なので一読をおすすめする.

ところで,このTOP8を見るとテーロス出身の卡は白鳥の歌と灰燼の乗り手(合計4枚)しかない様子だ.神々の軍勢出身に至っては,1枚もない.迷宮の霊魂さえも...TOP16まで見ても...悲哀まみれとかネメシスちゃん倒せるからいいだろうと思ったがそれもなかった.

優勝デッキ:

Main Deck
60 cards

2 Bayou
1 Misty Rainforest
4 Polluted Delta
1 Tropical Island
4 Underground Sea
4 Verdant Catacombs
4 Wasteland
20 lands

2 Dark Confidant
4 Deathrite Shaman
4 Delver of Secrets
4 Tarmogoyf
14 creatures

4 Abrupt Decay
4 Brainstorm
4 Daze
3 Force of Will
3 Hymn to Tourach
3 Ponder
2 Thoughtseize
23 other spells

3 Liliana of the Veil
3 planeswalkers

Sideboard
1 Diabolic Edict
2 Disfigure
1 Dismember
1 Engineered Plague
1 Force of Will
2 Golgari Charm
1 Grafdigger’s Cage
1 Hymn to Tourach
1 Jace, the Mind Sculptor
1 Null Rod
1 Spell Pierce
1 Sylvan Library
1 Vendilion Clique
15 sideboard cards