ヴィンテージ大会感想:Eternal Weekend
2013年11月12日 TCG全般http://archive.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/eternal13/welcome#6a
優勝デッキについては http://bagupokemon.diarynote.jp/201311051908129371/ で既に意見を述べた.
僕がこの中で最も注目しているのは準優勝の若き紅蓮術士入りRUG Delverである.以前,紅蓮術士デッキの要求する「詠唱回数の水増し」というアイディアを何かと共有できないかと書いたことがあるが,呪文が多いところにデルバーを放り込めば良いだけの話だった.
このデッキのクリーチャー枠をいじってみるのも楽しい.デルバー,タルモ,若パイと三者に三様の役割が課されているため,いずれかを抜いて他の部分に尖らせる構築が考えられるのだ.タルモゴイフのスロットを瞬唱やヴェンディリオンに取り換えれば,インスタントタイミングで強力なアクションを取れ,ビートダウンに弱い代わりにコントロールに強くなる.デルバーの部分をクウィリーオンのドライアド(お好みでFastbondも可)にすれば,昔懐かしのGATを再現できよう.はたまた紅蓮術士を抜いてもみ消しを追加し,マナ拘束卡を投入すれば,ヴィンテージ版カナスレとなるだろう.
有名プレイヤー,Reid Duke氏のストーム(これはコンボに特化しているため,先日これをTPSと題したのは誤りだった.しかし,mtg wikiを見た限りでは他に良いデッキ名も思いつかない.今のところ,ストームコンボとしか言えない)は,Force of Willすらゼロというコンボの塊のようなデッキである.だが一方でMUDへの猿人の指導霊,青系へのMステと,最小限の枚数での対策が積まれているのが見所だ.
磁石のゴーレムやサリア,瞬唱,思考検閲者のように,コンボを始動する前から摘んでおきたいクリーチャーも多いので,僕ならば思考囲いをメインから1枚入れるところだが,2点のライフロスの方が重要だと判断したのだろう.
今後ヴィンテージがクロックパーミッションへ推移していくとすれば,同型対策を意識するようになったビートダウン勢はまず無のロッドをはじめとするマナ拘束卡を外し,次いで呪文貫きや狼狽の嵐のようなクリーチャーを対象に取れないカウンター呪文を廃し,それらの枠に除去を詰め込んでいくことだろう.そうなると,こういう殺意剥き出しのような高速コンボが復権していくことも十分考えられる.というか,Reid氏はメタをそう読んでストームを持ち込んだのでは?しかし残念ながら,現時点ではクロックパーミッションが最大勢力ではなかったという事か,トップ8には天敵Flusterstormが大量にあり(5デッキ計10枚)その撹乱を乗り越えられなかった.
Kevin Cron氏のデッキも興味深い.Vault-Keyコンボこそ入っているものの3x死儀礼,1x瞬唱というクリーチャー布陣はVault Controlと全く異なるし,土地破壊が入っているのも異例である.やはりデッキ名通り,4CC,今でいうKeeperが先にあって,そこにVault-Keyを突っ込んだものと解釈すべきだろう.その中でも注目すべきは統率者2013の新卡である毒の濁流/Toxic Deluge,これがかつて天秤が務めていた全体除去の任を果たしているようだ.当初,Fire Covenantと比較しすぎるあまり1点と評したが,もっと安直に「軽い滅び」と考えれば強力だ.早くも結果を出した今,誤りを認め1点という数字も撤回したい.
優勝デッキについては http://bagupokemon.diarynote.jp/201311051908129371/ で既に意見を述べた.
僕がこの中で最も注目しているのは準優勝の若き紅蓮術士入りRUG Delverである.以前,紅蓮術士デッキの要求する「詠唱回数の水増し」というアイディアを何かと共有できないかと書いたことがあるが,呪文が多いところにデルバーを放り込めば良いだけの話だった.
このデッキのクリーチャー枠をいじってみるのも楽しい.デルバー,タルモ,若パイと三者に三様の役割が課されているため,いずれかを抜いて他の部分に尖らせる構築が考えられるのだ.タルモゴイフのスロットを瞬唱やヴェンディリオンに取り換えれば,インスタントタイミングで強力なアクションを取れ,ビートダウンに弱い代わりにコントロールに強くなる.デルバーの部分をクウィリーオンのドライアド(お好みでFastbondも可)にすれば,昔懐かしのGATを再現できよう.はたまた紅蓮術士を抜いてもみ消しを追加し,マナ拘束卡を投入すれば,ヴィンテージ版カナスレとなるだろう.
有名プレイヤー,Reid Duke氏のストーム(これはコンボに特化しているため,先日これをTPSと題したのは誤りだった.しかし,mtg wikiを見た限りでは他に良いデッキ名も思いつかない.今のところ,ストームコンボとしか言えない)は,Force of Willすらゼロというコンボの塊のようなデッキである.だが一方でMUDへの猿人の指導霊,青系へのMステと,最小限の枚数での対策が積まれているのが見所だ.
磁石のゴーレムやサリア,瞬唱,思考検閲者のように,コンボを始動する前から摘んでおきたいクリーチャーも多いので,僕ならば思考囲いをメインから1枚入れるところだが,2点のライフロスの方が重要だと判断したのだろう.
今後ヴィンテージがクロックパーミッションへ推移していくとすれば,同型対策を意識するようになったビートダウン勢はまず無のロッドをはじめとするマナ拘束卡を外し,次いで呪文貫きや狼狽の嵐のようなクリーチャーを対象に取れないカウンター呪文を廃し,それらの枠に除去を詰め込んでいくことだろう.そうなると,こういう殺意剥き出しのような高速コンボが復権していくことも十分考えられる.というか,Reid氏はメタをそう読んでストームを持ち込んだのでは?しかし残念ながら,現時点ではクロックパーミッションが最大勢力ではなかったという事か,トップ8には天敵Flusterstormが大量にあり(5デッキ計10枚)その撹乱を乗り越えられなかった.
Kevin Cron氏のデッキも興味深い.Vault-Keyコンボこそ入っているものの3x死儀礼,1x瞬唱というクリーチャー布陣はVault Controlと全く異なるし,土地破壊が入っているのも異例である.やはりデッキ名通り,4CC,今でいうKeeperが先にあって,そこにVault-Keyを突っ込んだものと解釈すべきだろう.その中でも注目すべきは統率者2013の新卡である毒の濁流/Toxic Deluge,これがかつて天秤が務めていた全体除去の任を果たしているようだ.当初,Fire Covenantと比較しすぎるあまり1点と評したが,もっと安直に「軽い滅び」と考えれば強力だ.早くも結果を出した今,誤りを認め1点という数字も撤回したい.
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