イニストラード/M13の思い出
2013年9月12日 TCG全般 コメント (2)前回 http://bagupokemon.diarynote.jp/201209211412557556/
ヴィンテージではローテ落ちがないので,追悼ではなく思い出という標題に.影響力ベスト10を考えてみた.
10位 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil 3マナというコストが絶妙であり,1ターン目の儀式から,2ターン目の死儀礼から,はたまた血編み髪の続唱から飛び出てくる,高い機動力と汎用性を併せ持つ女傑だ.ヴィンテージでは当初,他フォーマットほどの活躍はなかったが,BOM7で最良の相方である死儀礼をふんだんに用いた墓荒らし/Grabräuberが優勝.以降ヴェールのリリアナも急増した.
9位 石のような静寂/Stony Silence 絶対的な卡力では瞬唱と同レベルかその上を行くのだが,影響では「無のロッドがわりと硬くなりました」以上のものではなく,この順位に.
8位 研究室の偏執狂/Laboratory Maniac コンボ性に満ちた卡であり,こいつはヴィンテージが本場である.クリーチャーをこいつ1枚にしてオースを2回誘発させるもよし,最後の審判/Doomsdayで5枚になったデッキを噴出で堀るもよしだ.実際の運用では後者が主流かな.ドローの瞬間に稲妻を打つ,カウンター合戦の瞬間が何ともヒリヒリする.
7位 空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner 発表時は使われるわけがないと酷評していたが,見込みに反してそこそこ使われてしまった.ヴィンテージが割と遅くなっていることに気づかなかったのが失敗だった.だが,それも若き紅蓮術士/Young Pyromancerが出た今となっては...
6位 魂の洞窟/Cavern of Souls 打ち消しを無効化というメリットの大きさにも関わらず,アンタップインで普通に1マナも出せるという露骨に卡力の高い土地.思い出すのは,発表直後,多くのプレイヤーが人間やウィザードを無理やり20枚以上も詰め込んだデッキを作り,ことごとく失敗していたことだ.いかに強かろうが土地は土地であり,魂の洞窟から唱えるためにクリーチャーを入れるという本末転倒を犯すと,デッキも調和を欠き弱くなってしまう.さすがにバランス調整はしっかりしているんだなと印象に残った.今はクリーチャーの多い白ウィニーに3枚くらい入れたり,腹心・瞬唱・ヴェンディリオンとウィザードで揃っていたので1枚隠し味的に,というような自然な利用が確立している.それだけに出されると厄介になった.
5位 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets これもヴェールのリリアナと同じような感じで,最初こそ「ヴィンテージ向きじゃないよね」だったのが使ってみたらやっぱり強かったという類の卡である.ヴィンテージのデルバーについては,既に記事を書いていた. http://p.tl/SnLk この記事から1年経ったが,デルバーデッキはトップメタまで来たわけでも消えたわけでもなく,Tier2くらいを保持している.
4位 スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben ミラディンの傷跡およびイニストラードの両ブロックで,白系ビートダウンは劇的に強化された(谷間のM12からも堂々たる撤廃者を輩出).その中でもサリアがチャンピオンだ.僕は使われるほうで,1ターン目に彼女が出てきたばかりに,手札のMoxやLotusがいちいち重くなってジェイスを出せず,やむなくターンを返したらもう1匹クリーチャーが出てきてしまい,ジェイスを出しても倒されるだけ...そんな屈辱を何度も舐めてきた.
3位 グリセルブランド/Griselbrand 彼の英邁な指導の下,レガシーはSNTの天下となった.ヴィンテージでもオースとストームをハイブリッドした高速コンボ,グリセルストームが開発され,彼がその接合剤の役目を務めた.安定志向のメタであるため,ストーム部分を抜くことが増えてきたが,オースはグリセル型が依然主流である.一時的にしろ,ストームデッキを復権させた功績は大.
2位 墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage ドレッジの天敵というだけでなく,修繕/Tinkerとヨーグモスの意思/Yawgmoth’s Willを共に封殺する非常に強力な卡.これを契機にBomberman(Lotus+オーリオックの無限マナデッキ.粗石の魔道士でコンボパーツを持ってくるわけだが,そのサーチ候補として檻をすんなり入れられる)が台頭し.メタられる側もオースは基本カウンターを呪文貫きからMステに鞍替えし,最大の被害者であるドレッジも鋳塊かじり/Ingot Chewerを解答として提示した.今まで檻は4点と付けていたが,このように見てみると5点の方が適正かもしれん.
1位 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage 説明不要の超強力卡.
ヴィンテージではローテ落ちがないので,追悼ではなく思い出という標題に.影響力ベスト10を考えてみた.
10位 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil 3マナというコストが絶妙であり,1ターン目の儀式から,2ターン目の死儀礼から,はたまた血編み髪の続唱から飛び出てくる,高い機動力と汎用性を併せ持つ女傑だ.ヴィンテージでは当初,他フォーマットほどの活躍はなかったが,BOM7で最良の相方である死儀礼をふんだんに用いた墓荒らし/Grabräuberが優勝.以降ヴェールのリリアナも急増した.
9位 石のような静寂/Stony Silence 絶対的な卡力では瞬唱と同レベルかその上を行くのだが,影響では「無のロッドがわりと硬くなりました」以上のものではなく,この順位に.
8位 研究室の偏執狂/Laboratory Maniac コンボ性に満ちた卡であり,こいつはヴィンテージが本場である.クリーチャーをこいつ1枚にしてオースを2回誘発させるもよし,最後の審判/Doomsdayで5枚になったデッキを噴出で堀るもよしだ.実際の運用では後者が主流かな.ドローの瞬間に稲妻を打つ,カウンター合戦の瞬間が何ともヒリヒリする.
7位 空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner 発表時は使われるわけがないと酷評していたが,見込みに反してそこそこ使われてしまった.ヴィンテージが割と遅くなっていることに気づかなかったのが失敗だった.だが,それも若き紅蓮術士/Young Pyromancerが出た今となっては...
6位 魂の洞窟/Cavern of Souls 打ち消しを無効化というメリットの大きさにも関わらず,アンタップインで普通に1マナも出せるという露骨に卡力の高い土地.思い出すのは,発表直後,多くのプレイヤーが人間やウィザードを無理やり20枚以上も詰め込んだデッキを作り,ことごとく失敗していたことだ.いかに強かろうが土地は土地であり,魂の洞窟から唱えるためにクリーチャーを入れるという本末転倒を犯すと,デッキも調和を欠き弱くなってしまう.さすがにバランス調整はしっかりしているんだなと印象に残った.今はクリーチャーの多い白ウィニーに3枚くらい入れたり,腹心・瞬唱・ヴェンディリオンとウィザードで揃っていたので1枚隠し味的に,というような自然な利用が確立している.それだけに出されると厄介になった.
5位 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets これもヴェールのリリアナと同じような感じで,最初こそ「ヴィンテージ向きじゃないよね」だったのが使ってみたらやっぱり強かったという類の卡である.ヴィンテージのデルバーについては,既に記事を書いていた. http://p.tl/SnLk この記事から1年経ったが,デルバーデッキはトップメタまで来たわけでも消えたわけでもなく,Tier2くらいを保持している.
4位 スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben ミラディンの傷跡およびイニストラードの両ブロックで,白系ビートダウンは劇的に強化された(谷間のM12からも堂々たる撤廃者を輩出).その中でもサリアがチャンピオンだ.僕は使われるほうで,1ターン目に彼女が出てきたばかりに,手札のMoxやLotusがいちいち重くなってジェイスを出せず,やむなくターンを返したらもう1匹クリーチャーが出てきてしまい,ジェイスを出しても倒されるだけ...そんな屈辱を何度も舐めてきた.
3位 グリセルブランド/Griselbrand 彼の英邁な指導の下,レガシーはSNTの天下となった.ヴィンテージでもオースとストームをハイブリッドした高速コンボ,グリセルストームが開発され,彼がその接合剤の役目を務めた.安定志向のメタであるため,ストーム部分を抜くことが増えてきたが,オースはグリセル型が依然主流である.一時的にしろ,ストームデッキを復権させた功績は大.
2位 墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage ドレッジの天敵というだけでなく,修繕/Tinkerとヨーグモスの意思/Yawgmoth’s Willを共に封殺する非常に強力な卡.これを契機にBomberman(Lotus+オーリオックの無限マナデッキ.粗石の魔道士でコンボパーツを持ってくるわけだが,そのサーチ候補として檻をすんなり入れられる)が台頭し.メタられる側もオースは基本カウンターを呪文貫きからMステに鞍替えし,最大の被害者であるドレッジも鋳塊かじり/Ingot Chewerを解答として提示した.今まで檻は4点と付けていたが,このように見てみると5点の方が適正かもしれん.
1位 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage 説明不要の超強力卡.
コメント
イニストラードというブロックは本当に強力なカードが多かったですね。
良くも悪くもマジック世界に与えた影響はあまりに大きいです。
スタンダードではものすごい強ブロックだったローウィンがヴィンテージにはさほど影響しなかったり,それに比べると弱いアラーラがヴィンテージでは逆に新デッキを複数作り上げる程の影響を及ぼしたりと,フォーマットごとに強さが違うのが面白いと思いました.