先程、スポイラー流出によって公式サイトが一顧だにされなくなったことを嘆いたが、明日は別だ。明日の13:00には禁止制限リストが発表される。

ブロック構築、スタンダードは今更変えたところで仕方がないので省くとして・・・
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=judge/resources/sfrextended
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=judge/resources/sfrmodern
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=judge/resources/sfrlegacy
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=judge/resources/sfrvintage

・エクステンデッド
Wotcはエクステンデッドの大会をまったく開かない。新たに始まったモダンをテコ入れするとはいっても、その時期はとうに過ぎ去ったはずだ。僕などはこのまま行けば廃止されるとかGEN CONで年1回開催されるだけのマイナーフォーマットに左遷されるのではと危惧しているほどだ。とにかくWotc・プレイヤーともに関心を失ったフォーマットであるため、変わらないだろう。それでも一応考えてみると、禁止された理由はCaw-Bladeやフェアリーといったスタンダード最強デッキのアップデート版がそのままエクテンでも最強という状況を抑制するためだという。それならば神ジェイス・石鍛冶の規制は当然だが、Mステ1枚解禁したところでどうなるだろうか。この2デッキだけが空を駆け、他のデッキは1ターン目に出鼻をつまづかされたまま地べたを這い回るだけというようなメタゲームが生まれるだろうか。どんなデッキでも投入でき、使いやすいということでその採用率が高くなりすぎるのには警戒が必要だが、その一方1ターン目からコンボや大量展開で押し流してしまうような一方的な試合を抑制する力もある。

・モダン

《祖先の幻視》 
《古えの居住地》 親和 
《苦花》 卡力
《猛火の群れ》 3キル
《金属モックス》 3キル
《雲上の座》 卡力
《暗黒の深部》 3キル
《戦慄の復活》 発掘
《垣間見る自然》 3キル
《ゴルガリの墓トロール》 発掘
《大焼炉》 親和
《緑の太陽の頂点》 採用率
《超起源》 3キル
《精神を刻む者、ジェイス》 卡力
《精神的つまづき》 採用率
《思案》
《定業》
《罰する火》 卡力
《炎の儀式》 3キル
《教議会の座席》 親和
《師範の占い独楽》 採用率
《石鍛冶の神秘家》 卡力
《頭蓋骨絞め》 卡力
《弱者の剣》 
《伝承の樹》 親和
《梅澤の十手》 卡力
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》
《囁きの大霊堂》 親和
《野生のナカティル》
禁止続行が確定の卡の右側にその理由を書いてみれば、このようになるだろう。卡力と採用率については言葉のままだ。まあエクテンで書いたような理由でMステは復帰も許されるというのが意見だが。3キル規制は公式で言及されている。親和についても、これほど弾圧された状態でも一定の勢力を築いている状態であり、アーティファクト土地を解禁することは、それが仮に色が合わないものだとしても5~8枚ダークスティールの城砦というだけで十分危険だ。発掘だが、まず墓トロールが禁止された後に戦慄の復活が禁止されたという経緯があるため、少なくともWotc的には双方とも危険すぎて野放しにできないという判断なのだろう。モダンドレッジは今後ともこの2枚看板抜きで頑張らねばいけないようだ。

思案・定業禁止、これは青赤コンボを弱体化させるための措置である。おそらくWotcは青赤コンボの存在自体は嫌っていないが、思案・定業を4枚積みした青赤コンボがプロツアートップ8中5人となってくると危険と判断している。これらの下位互換である手練・血清の幻視を使い青赤は存続しているため、残念ながらこれらが第一線に復帰することはないだろう。あくまで個人的感想だが、ノンクリーチャーデッキも少しは見てみたいという思いはある。

弱者の剣・ヴァラクートはともにコンボパーツだが、弱者の剣はMOでの開始と同時に規制されたのに対してヴァラクートは公式フォーマット制定時だ。そう考えるとヴァラクートは危険であることをいったん見てから規制されたが、ソプターコンボを持ったモダンは誰一人知らないことになる。アーティファクト・墓地ともにある程度対策されている環境であり、試してみてもいいような気が。

残ったのは祖先の幻視とナカティルか。現時点でもTribal Zooが十分強いのでナカティルはちょっと無理かな。祖先の幻視の方は、コントロール強化のためにも解禁してやってもいいと思うが。

逆に規制される卡。タルモゴイフと稲妻はそれぞれ、プレイヤー選手権の16デッキ中13デッキに投入されている。mtgdecksでも傾向は似たようなもので、最近1か月(20大会?)の採用数をまとめると次のようになる。

1stLightning Bolt285 Copies
2ndTarmogoyf207 Copies
3rdScalding Tarn201 Copies
4thPath to Exile174 Copies
5thKitchen Finks167 Copies
6thSnapcaster Mage162 Copies
7thAncient Grudge158 Copies
8thMisty Rainforest156 Copies
9thArid Mesa147 Copies
10thVerdant Catacombs127 Copies

稲妻はともかく、タルモゴイフは箔付けのためにもそろそろ1回くらい規制食らっといたほうがいいんじゃ?

・レガシー
精神錯乱・大地の知識・Fastbondこのあたりは帰ってきても許されるだろう。が、それより問題は規制の方。グリセルブランド以降のSNTは強さもさることながら、駆け引きという面でちょっと良くないと感じる。SNTや騙し討ちなどより、いっそのことグリセルブランドを禁止しちまったらいいのでは。

・ヴィンテージ
こうしてみるとリストはかなり短くなったなあと感じる。それというのもWotcが環境を見極め、危険性の低いものは順次解放してくれるからだ。これには敬意を表する。だが天秤、思案、Regrowth、商人の巻物、精神の願望、知識の渇望、意外な授かり物など、さらなる短縮化の余地はゼロではない。レガシーに比べるとやはりヴィンテージのアーキタイプは種類が少なく、新エキスパンション販売により戦力が追加されても、多くの場合既存のデッキを強化はしても新たなデッキを作るまでの動きにはならない。そういうわけで、メタゲームの活性化という意味ではレガシーより積極的解除することが望まれるフォーマットだとも思う。とはいえ、現在のメタゲームは寡頭制ではあっても一強の名に値するデッキはなく、規制の方は必要ないと考える。
リスト変更願望
エクテン 精神的つまづき解除
モダン 祖先の幻視解除、タルモゴイフ禁止
レガシー 精神錯乱解除、実物提示教育禁止
ヴィンテージ 思案解除

リスト変更予想
エクテン No changes
モダン No changes
レガシー 実物提示教育禁止
ヴィンテージ No changes

コメント

MTGAnglerfish.アンコウ
2012年9月19日21:53

私もモダンにおいてはナカティル、ゼニスを見ている分には一度《タルモゴイフ》は禁止にしていいと思いますね。

玩家
2012年9月19日22:13

>>鬱っちーさん
ですね。逆に、ビート用卡をこれ以上規制するとマズいという方向に出る恐れもありますけど。

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