http://www.morphling.de/top8decks.php?id=1551

1位 Gush Gro
一時期とんと見なくなったGushだが、最近はまた少しずつ数を増やしている様子だ。Fastbond Gushに加えてVault-Keyの無限ターンと粗石の魔道士・タルモゴイフ・三角エイの捕食者を投入という欲張りなデッキだが、各カードが何を狙いにしているのかハッキリしているためか全体的にはまとまった印象を受ける。

檻はそれほど使われはしないだろうと思っていたが、檻を開けてみると採用数は相当の数字になる。これは、当初の予想ではメインに入れるのは精々Fish位、サイドに積むのもMUD程度だろうと思っていたのが、案外通常のデッキ、つまり修繕とヨーグモスの意志が入っており、檻が出ると自分もフィニッシャーの2つを封鎖されるデッキも案外入れてるというのが大きい。これらのデッキでは一般にカードアドバンテージを重要視するので、何枚も入れるのはディスアドバンテージに繋がるため避けたい。またある程度引くタイミングも選びたいカードでもある(例えば自分が優位になり、このままひっくり返されなければ勝てそうという場面など)そこで誰でも思いつくのは粗石の魔道士でのシルバーバレット。(僕はまだ試してないので断言できないが)この戦法が意外に自分のフィニッシャーと衝突しなかったため、多くのプレイヤーが好んで採用するようになった。という所だろうか。

さてこのデッキ、メイン檻1枚、サイド檻1枚+虚無の呪文爆弾1枚+看守1枚+力線4枚、しめて8枚と過重と思えるほどに墓地対策を綿密に取っている。その甲斐あって決勝戦ではドレッジを破り優勝に輝いたというわけだが、残りのサイドボードもほぼ対MUD用のカードが詰め込まれており、対青は狼狽の嵐1枚、それと兼用の誘惑蒔きしかない。メインに4枚のタルモゴイフも青との対戦ではあまり有効とは言えないカードであるため、僕なら墓地対策を少し削って青対策に回すと思う。

2位は檻を掻い潜ってきたドレッジ。プレイヤーMark Hornung氏はGENCON2011優勝者だ。最終戦における驚異的ドローで有名な彼だが、檻に有効なMステをメイン4枚投入、さらに自然の要求まで4枚というメタを見越した構築で84人中準優勝までこぎつけており、その実力が運だけでないことを見せつけた格好だ。ここまで来るとナルコメーバ4Mステ4命運縫い4・・・あとFoW4を突っ込めばブルーカウントは16になり、バザーで勢いよく手札を循環させることも考えればFoWと投入できなくもない気がしてくる。とはいえ、実際問題としては、「理論上可能だがやるとデッキの強い部分を削減せねばならず、結果的に弱くなる」ぐらいに落ち着くのだろう。

3位はMUD、このデッキの特徴として抵抗の宝球が無く、そのスロットに夢の宝珠4枚が入っていること、またやや重くコントロール性も低いワームとぐろエンジンを4枚採用していることが挙げられる。この夢の宝珠、確かに展開をかなり遅らせることのできるカードで、特にフェッチランドへの妨害力は目を見張るものがあるが、自分も同様に遅れる事が多く、MUDよりどちらかと言えばスタックスに向くカードだと思う。またタップによるマナ拘束は、コスト増加と併せてこそ真価を発揮するカードなので抵抗の宝球と差し替えるのはあまり良いこととは思えない。むしろワームとぐろエンジンを全廃して宝球を入れ直し、スタックスに寄せると強いのではないかと思えるのだが・・・現にこの規模の大会で結果を出したことでもあるし何とも言えない。サイドはごく標準的。

Meandeckの雄、Paul Mastriano氏がUBgを駆り、8位につけた。そのデッキ内容はTrygon Tezzだ。しかし、Meandeck勢はあるアーキタイプの標準よりややクリーチャーを多めにするのが好きなのだろうか?これも、腹心4と捕食者2は当然としてさらにタルモゴイフ3、誘惑蒔き2と搭載され、BSCも加えるなら12枚とかなり多くなる。

画面越しにデッキパワーの高さがひしひしと伝わってくるような60枚だが、メインサイド合計4枚の狼狽の嵐が痛手になったのかもしれない:TOP8でこれが刺さりそうなのは4位のTPSのみだ。

感想
今回は1位・8位に強力なブロッカーでもあるタルモゴイフをメイン採用した青系コントロールが入賞し、3位のMUDも殴り合いでは滅法強いワームとぐろエンジンを4枚採用しているなどビートダウンに強いデッキが勝ち上がっているように見える。一方瞬唱は元気がない。檻はそれほどまでにヴィンテージに影響を与えたのだろうか?
それにしても、BSC(毒殺)とタルモゴイフ(殴殺)が同居しているのを見るとどうしても違和感が拭えない。MTGのデッキ構築に関して、僕は良い言い方をすれば潔癖なところがあるのかもしれない。クリーチャーはBSC1体だけであとはドローとカウンター、というデッキに美を感じる性質だ。こういったデッキリストが洗練されているというのは多くの人が賛同してくれるだろうとも思う。だが、多少噛みあわなくとも強ければよいのだ。

コメント

エロま!@日本煙突協会
2012年2月22日19:01

場所はCherry Hill, NJ みたいです。 ソースはwebcache.googleusercontent.com/search?q=cache:mAq86ZOeuV4J:www.themanadrain.com/index.php%3Ftopic%3D43748.0+Grudge+Match+IV&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&client=firefox-a

玩家
2012年2月22日19:21

>>エロまさん
いつもありがとうございます。開催地を書き直しました!

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